時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

アニメも要注意―女性蔑視思想の普及

 本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。「赤い竜red dragon」の‘人のメンタリティー改造計画’による人類の凶暴化、野蛮化は、女性蔑視思想が広がっていることにおいても、窺うことができます。
 
我が国には、女性の能力と人格を尊重するというお国柄があります。‘高天原’という所謂‘国家’をじょうずに運営している天照大神最高神としているに留まらず、神功皇后は、‘古代のジュネーブ条約’とも言えるような、戦時における投降者に対する人道的扱いや兵士による掠奪を禁止することを規定した軍規を制定してもおります。
 
さらに、平安時代にありましては、紫式部清少納言など、高い教養と知性を備えた女性が高く評価され、婚姻に関しましても、女性側の意思が尊重されました(男性側は、求婚の意思を和歌などで女性に伝え、女性側も、その応否を、風流な和歌で男性に伝えました)。
 
しかしながら、昨今、あたかも、女性の能力や尊厳を認めない大人を増やそうとしているかのように、子供向けの洗脳が進行しているような気がいたします。この問題は、「赤い竜red dragon」とともに、『聖書』「暴露録(黙示録)Revelation」に登場するもう一人のサタンの化身、「偽預言者false prophet」、すなわち、イスラム教などの宗教の問題とも関わってくるようなのですが、女性蔑視思想の普及において、‘神の下の不平等’な世界を実現させようとしているようなのです。
 
その典型例が、『クレヨンしんちゃん』という漫画です。『クレヨンしんちゃん』は、発売禁止としている国々がありますように、女性蔑視で知られる漫画です。主人公の幼少の男の子が、母親を呼び捨てにしている、すなわち、女性の尊厳を損ねているという点におきまして、非難されてしかるべき内容なのです。子供の頃から、このような漫画に接していますと、両性は平等であるとは考えなくなり、女性は、すべて、男性の下位にあるべきであると思い込むようになってしまうことでしょう。イスラム教の‘天国’状態となってしまうのです。
 
この点を考えますと、アニメといいましても、いな、むしろアニメであるがゆえに、想像以上に危険な洗脳計画であると言えるでしょう。

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(続く)