時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

深刻な‘偽装愛国者false patriots’問題

 本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。譲位問題の影に隠れた形で進行しております天皇独裁化は、国民主権民族自決権の喪失を意味していることにより、我が国に危機をもたらしておりますが、この危機は、これを煽っている‘偽装愛国者’によって助長されている、と言うことができます。
 
愛国者には2種類があるようです。第一の愛国者は、心から自国の安全を維持し、他民族による支配から自国を守ろうとする人々ですが、第二の愛国者は、‘偽装愛国者false patriots’とも表現できる人々です。これらの‘偽装愛国者’は、口先では愛国的に聞こえるような事を声高に唱えながら、その本心では、自国を弱体化させ、自国が他民族によって支配されることを望んでいる人々です。
 
今般の譲位問題をめぐりましても、‘偽装愛国者’の暗躍が散見されます。譲位問題が持ち上がりますと、マスコミやインターネット上などに、「天皇のお気持ちを尊重すべきである」、「天皇の決定や判断はすべて正しい」、「天皇親政は、日本国の伝統」などとする意見が見られるようになりました。まさに、天皇親政を目指した戦前・戦中の皇道派を髣髴させ、一見、愛国的な見地からの主張のように聞こえます。しかしながら、これらの人々こそが、実は、‘偽装愛国者’、あるいは、自覚なき”偽装愛国者”である可能性が極めて高いのです。
 
昨日、本ブログで述べましたように、‘皇族’の血筋が朝鮮・中国系に変わっている可能性、並びに、皇室が中国・朝鮮系カルト集団の創価学会と近い関係にある可能性が高いことを指摘いたしました。このため、天皇親政が行われるようになりますと、日本国は、中国共産党政権や北朝鮮からの間接支配を受けてしまう結果が予測されます。公明党は、不敬罪の復活にも積極的であるとの指摘もあります(未確認ですが…)。
 
皇室の実態からしますと、天皇親政を主張している人々は、自国を守るどころか、その逆に、自国が他民族に支配されるための道を開いていることになります。特に、実態を知っていながら、天皇親政を強要しようとしている人々は、”悪意”の確信犯です。左翼勢力をも含む彼ら、彼女らの真の目的は、詭弁や虚偽を用いて日本国民を騙し、扇動し、天皇に国家権力を集中させることにあるのでしょう。一方、実態を知らずして、自らの信念に基づいて天皇親政を唱えている人々は、”善意”の共犯者となりましょう。この結果、左翼と右翼が共に”天皇親政”を訴える奇妙な現象が、今日の日本国では生じているのです。

何れにしても、その最終目的は、中国共産党政権や北朝鮮による日本国・日本国民の支配の成立なのでしょう。国民は、’偽装愛国者’に十分に気を付け、騙されないようにしなければならないのです。そして、意図せずして’偽装愛国者’となってしまった”善意”の方々も、悪意の”偽装愛国者”の共犯者とはなってはいないか、自らに問うてみていただきたいと思うのです。

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(続く)