進むCEOの多国籍化
本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。これまで、多国籍企業による外国人雇用の問題について、一般の労働者、並びに、高度人材について述べてきましたが、それでは、企業の経営者であるCEOはどうでしょうか。
実のところ、CEOを見ますと、企業の国籍とは関係なく、多国籍化が進んでいます。今では、日本企業でも、外国人社長は珍しくなくなりましたが、米欧企業ではさらにその傾向は強く、多国籍企業のCEOの世界は、さながら小さな”コスモポリタン”を形成しています。
メディアなどでは、異なる様々な文化を取り込むことで企業活力を生まれるとしてCEOの多国籍化を持て囃し、外国人CEOの就任を礼賛しています。しかしながら、その反面、外国出身のCEOは、その国の一般の国民とは接点や親しむ機会がありませんので、企業利益のみを基準に容赦なくリストラができるという側面があります。ナポレオンは、フランス史上、自国民に対して初めて銃を向けた為政者でしたが、この無情な態度が、コルシカ島出身に由来することは想像に難くありません。
そして、これらのCEOには、本ブログにて再三にわたって指摘してまいりました世界支配志向勢力によって選ばれた人々が送り込まれているかもしれず、行き過ぎたグローバリズムを推進する実行者となっている可能性もあるのです。昨今の経済状況を眺めてみますと、このような仮説は、杞憂ではないような気がしてならないのです。
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(続く)