時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

ヴィクトリア時代の二面性と明治維新

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。ヴィクトリア女王の即位をめぐる不審点が、コーブルクというドイツのバイエルン地方の一公国において生じていることを踏まえますと、ヴィクトリア女王の配偶者もまた、コーブルグの出身、すなわち、ザクセンコーブルク=ゴータ公子アルバートAlbert, Prince of Saxe-Coburg-Gotha,1819-1861年)であることも、ネオ・ユダヤ組織との関連におきまして、注目すべきかもしれません。
 
ヴィクトリア女王は、英国史上、はじめてユダヤ人に対して爵位を与えた国王です。また、同時代におけるイギリスの二大政党制は、保守党と自由党によって構成されていましたが、英国史上、初めてのユダヤ人首相、あるいは、ネオ・ユダヤ人首相こそ、かの保守党の党首、ベンジャミン・ディズレーリーBenjamin Disraeli(1804-81年)でした。すなわち、英国の内政外交におきまして、極めてユダヤ人の影響が強いのです。もちろん、財政を含む金融におきましても、ロスチャイルド家お家芸でもありましたので、その影響は絶大であったことでしょう。ディケンズの小説『クリスマス・キャロル A Christmas Carol』に登場する主人公のスクルージScroogeがユダヤ人金融業者であることも、この時代の風潮を表わしています。
 
ヴィクトリア女王の時代の英国は、「7つの海」を支配したと言われるようになりますように、新大陸、アフリカ大陸、そして、極東地域も含むアジア地域に進出した時代でもありました。こうした躍進の背景には、イエズス会イスラム系やモンゴル系の人々などを含んでいる世界規模のネオ・ユダヤ人組織のネットワークがあったのではないかと推測することができます。しかしながら、英国のこうした躍進が‘光’であるのならば、本ブログにて再三にわたって述べてまいりましたネオ・ユダヤ人組織の持っている犯罪性は、いわば、‘影’です。ヴィクトリア女王の即位を以って、英国は、『ジギル博士とハイド氏』のような二面性を持つにいたったのではないでしょうか。そして、この時代こそ、日本国においては幕末の動乱期に当たることは、明治維新の謎を解くに際しても、ヴィクトリア時代を無視できないことを意味しております。

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(続く)