時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

”知る”ことで解ける呪縛-『黙示録』の示唆

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。なぜ、ネオ・ユダヤ人勢力による組織化には、どのような威力があるのでしょうか。

組織化の効果は、その背後にそれらを操る支配勢力が存在することを、一般国民が、一切、知らない時にこそ、存分に発揮されます。そして、一般の国民のみならず、これらの下部組織に参加してしまったメンバーもまた、自らが隠れた勢力によって操られていること知らない方が好都合なのです。この手法には、以下のような利点があります。
 
1)上層と下層の双方を組織化することで、自らに不利益となる君主や有力者等が存在した場合に、その”取り替え”を容易とします。出自のはっきりしていない下層の人々を、中間層に知られることなく、成り済まし”の調達先とて利用できるからです、。この点は、支配勢力が国際組織の場合には、海外からの要員調達を意味ます。
2)組織化した下層の人々を‘さくら’として利用することができます。この手法は古くからあり、シェークスピアは、『リチャードⅢ世』において狡猾な国王による”演出”を描いています。つまり、国王は、国民の大半から人気がなくとも、国民の前に登場する際に喝采を送る‘群衆’を演出することもできるのです。
3)また、近代以降は、マスコミをも組織化することで、中間層を誘導できるようになりました。マスコミを介して、‘時代の雰囲気’や’流行’なるものを計画的に現出させることができるからです。しかも、マスコミは、中間層の常識や一般的な道徳心を破壊するための、最も強力な”武器”となったのです。
4)組織化したマイノリティー新興宗教団体といった一部の集団を用いて国民監視体制をつくることもできます。つまり、社会の内部において、中間層監視ネットワークを構築することができるのです。最近では、この役割は、支配勢力の下部組織となった通信事業者の一部が担っている可能性もあります。
 
これらは、人々が”知らない”状態あっての手法です。このことは、逆に、一般国民であれ、下部組織のメンバーであれ、大多数の国民が、自らが操られていることを知ってしまえば、かけられた魔法、あるいは、呪縛が解けることを意味します。『暴露録(黙示録)』とは、”知る”ことこそ、自らを、そしてこの世を救うことであることを、暗示しているのではないでしょうか。

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(続く)