時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

ユダヤ人と”明”というキーワード

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。ネオ・ユダヤ組織による上層・下層操作戦略は、中国大陸の思想とも関わっているようです。
 
古来、漢字文化圏におきましては、人名に特定の文字を入れることで、その人の民族的出自を表すことになっていました。先日指摘したように、例えば、「朱」はヘブライ系とされております。この点、明王朝の初代皇帝、朱元璋(在位:1368~98年)であることは注目されてきます。
 
朱元璋の出自については、判っているのは、極貧の出であることだけです。それ以外は不明であり、盗賊か匪賊の類であったともされております。おそらく、先祖伝来のユダヤ人ではなく、中国大陸にあったユダヤ人居住地域に入り込んだ漢人南蛮人、北方遊牧民系等の異民族出身の人物、すなわち、中国版の”ネオ・ユダヤ人”であったのかもしれません。
 
明に注目しますと、現在、アメリカに存在する清朝の復興を目指す団体の代表が、愛新覚羅家から明朝の末裔に代わったとする情報は、極めて興味深いことです。また、”一帯一路構想”を掲げた現在の習政権も、明の復興、即ち、大明帝国の復活を狙っている節も見受けられます。雲南出身で馬和を名乗るイスラム教徒であった鄭和を大航海へと向かわせたのは、明代の永楽帝でした。

日本国の明治という年号にも”明”の文字が含まれているだけに、中国、あるいは、ネオ・ユダヤ人組織の明への拘りは無視できないように思えます。明には、何らかの意味が隠されているように感じるのです。

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(続く)