時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

ロシア革命の背後にあったネオ・ユダヤ人組織

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。ヴィクトリア女王の子孫たちは、我欲のみの追求を肯定するネオ・ユダヤ人組織の思想に必ずしも同調するわけではなかったようです。伝統的な「ノーブレス・オブリージュ」の思想に回帰し、むしろネオ・ユダヤ人組織に反感を覚える人々も登場してくるようになるわけですが、その典型は、ロシア皇帝ニコライⅡ世(在位1894111 - 1917315日)の一家であるかもしれません。
 
ニコライⅡ世は、ヴィクトリア女王の実父がロスチャイルド系であることを知っていたのか、知らずにか、その妃にヴィクトリア女王の孫のヘッセン大公国の大公女アレクサンドラ・フョードロヴナを迎えております。ニコライⅡ世という人は、健全なキリスト教精神とモラルの生きづく中産階級に憧れた人であるとされております。その容姿が、まったくヴィクトリア女王とは似ていないことが示唆するように、皇后・アレクサンドラも、ネオ・ユダヤ人特有の性格を有してはいなかったようです。アップライトのピアノを弾く皇女を中心にくつろぐ皇帝一家の日常を捉えた写真は、こうしたニコライ一家の姿勢がよく窺えます。
 
一方、ロスチャイルド家を中心としたネオ・ユダヤ人組織は、アレクサンドラをロマノフ家に嫁がせたことによって、ロシア帝国に影響力を持つことを期待したと推測することができます。シベリア鉄道を開通させたことで、極東地域にも進出してきたロシア帝国は、世界支配を計画するネオ・ユダヤ人組織にとりまして、ぜひともその国権を掌握したい国であったことでしょう。
 
しかしながら、ネオ・ユダヤ人たちの退廃的世界を嫌っていたニコライⅡ世は、ネオ・ユダヤ人組織の思う通りには行動しなかったようです。憶測の域は出ませんが、ロシア革命が、モンゴル系のカルムイック人、すなわち、ネオ・ユダヤ人であるレーニンによって起こされ、その背後にロスチャイルド家があったとされていることは、あるいは、この点と関連があるのかもしれません。ネオ・ユダヤ人組織は、下層民をも組織している点は、先に述べました。皇帝一家をコントロールすることでロシアの国権を掌握する方法に失敗したロスチャイルド家は、今度は、下層を共産主義思想でコントロールすることで、ロシアの国権を掌握しようとした、とする仮説を提起することができるかもしれません。
 
ヴィクトリア女王の時代以降の世界史は、ロスチャイルド家を中心としたネオ・ユダヤ組織の上層と下層の両層を利用する基本戦略を無視しては、説明され得ないのではないかと考えられるのです。

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(続く)