時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

慰安婦問題と朝鮮半島のモンゴル支配

 本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。モンゴルの残虐性につきましては、以下のような点も近現代史との関連で注目されるかもしれません。ガブリエル・ローナイ氏の『The Tartar Khan’sEnglishman』は、モンゴルが占領地で実施していた次のようなモンゴル軍の蛮行を伝えております。
 
――tributes in girls wereexacted by army.  Each home in anoccupied territory was inspected by captains, who chose the prettiest maidensfor their superior, the commander of the ‘thousand,’a Mongol regiment-sizeunit.  He in turn chose the prettiestgirls for presentation to the commander of the ‘ten thousand,’the higherdivisional formation…(少女を貢物として出すことは、軍隊によって強制されていた。占領地の家々には、モンゴル連隊の「千人隊」の上官や指揮官のために最も容姿端麗の乙女たちを選ぶ軍隊長がやってきて、家宅捜査が行われた。次に、軍隊長は、軍管区における最高師団である「万人隊」の指揮官への貢物として、最も容姿端麗の少女たちを選んだ…).――
 
このようなモンゴルの制度は、韓国・北朝鮮側が主張しております、‘日本軍による組織的慰安婦狩り’の内容を想起させます。慰安婦問題につきましては、日本人の多くは、自国の歴史に照らして韓国・北朝鮮側の主張の荒唐無稽ぶりに驚くのですが、3月6日、ならびに、3月7日付本ブログにて述べましたように、高麗王朝や李朝は、モンゴルの影響を大きく受けていることを考えますと、このような韓国・朝鮮側の主張は、高麗王朝や李王朝が自国民に対して行っていたことなのではないか、と推測することができるのです。韓国・朝鮮側は、高麗王朝や李朝時代の負の記憶が錯誤・錯綜し、なぜか高麗王朝と李朝を日本国とを混同しているように思えてなりません。

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(続く)