時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

マルクスは非文明礼賛者

  今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。世界支配を目指しているがゆえに、今日、大きな脅威となっている「黒いユダヤ人」問題と関連いたしまして、カール・マルクス(ドイツ語: Karl Heinrich Marx, 181855 - 1883314日)も注目すべき人物です。結論から記しますと、マルクスは、「黒ユダヤ人」勢力が世界支配することができるようにするために、「共産主義思想」なる‘トリック’を考案したのではないか、と推測することができるのです。
 
共産主義思想は、私有財産の禁止、労働者によって権力の独占、女性の男性による共有、家族の消滅を唱えた過激思想であり、このような思想にもとづく社会が実現した場合、人類が動物化チンパンジーの猿山社会化)することは容易に予測され、現に、社会・共産主義化した諸国の歴史や現状によっても、それは証明されているとも言えます。すなわち、共産主義思想とは、非文明礼賛思想であるとも言うことができるのです。
 
ところが、なぜかマルクスの思想は、インテリの思想として、すなわちインテリの仮面を被って登場することになります。その理由は、どこにあるのかにつきましては、後日扱いますが、まずは、マルクスが生来、粗暴で非文明的な人物であったことを確認しておくことにしましょう。
 
マルクスの父はユダヤ教ラビだった弁護士ハインリヒ・マルクス、母はオランダ出身のユダヤ教徒ヘンリエッテ(Henriette)(旧姓プレスボルク(Presburg)であり、両親はルーテル派プロテスタントに改宗しております。6歳の時にマルクスも改宗して、プロテスタントとなりますが、12歳から、なぜかイエズス会系のギムナジウムに通っております(12歳になるまで、マルクスは何ら教育を受けていなかったようです)。このギムナジウムは、トリーアの進歩派の会合『カジノクラブ』のメンバーであるフーゴ・ヴィッテンバッハが校長を務めていたため、自由主義の空気があったといいますが、『カジノクラブ』という会の名称から、賭博を容認するような風潮があったと推測することもできるでしょう。
 
Wikipediaによりますと、マルクスは、ボン大学時代も全体的に素行不良な学生だったらしく、酔っぱらって狼藉を働いたとされて一日禁足処分を受けたり、上記の決闘の際にピストル不法所持で警察に一時勾留されたりもしています(警察からはピストルの出所について背後関係を調べられたが、特に政治的な背後関係はないとの調査結果が出ている)。こうした生活で浪費も激しく、父ハインリヒは「まとまりも締めくくりもないカール流勘定」を嘆いたといいます。
 
このようなマルクスの気性は、非文明礼賛主義を唱えたアッシジのフランチェスコの思想を想起させるのではないでしょうか。マルクスの思想の背景には、イエズス会内の親フランシスコ派やフランシスコ会との繋がりが見え隠れしており、もとより、きちんとした文明社会を築こうとする意識が見られないのです。

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(続く)