「黒いユダヤ人」=フリーメイソンの構図
今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。フリーメイソンは、19世紀当時にあっては、啓蒙主義から登場したと信じられており、人間の理性や知性に基づく理想の社会の構築に貢献する集団として認識されていました。ところが、いつの頃からか、おそらくはナポレオン戦争の頃までには、フリーメイソンはロスチャイルド家とサスーン家という2つの家を中心として世界組織を構築しつつあった「黒いユダヤ人」勢力に乗っ取られてしまい、その目的を、本来の目的である「人類の文明化」とは逆の目的、すなわち「人類の非文明化」に変えてしまっていたようです。
このことは、当時のトリーアにあって、フリーメイソンの会員であったヴィッテンバッハ(マルクスが12歳から通いはじめたカトリック系(イエズス会系)のギムナジウムの校長)が、「政治的にはフランス共和国の、教育的にはカントの理性的倫理主義の影響を受け、開新的知識人(徳永恂、『ヴェニスのゲットーにて』、みすず書房、1997年、頁168)」として人々に認識されていたにもかかわらず、それは表面的であって、秘かに人類の非文明化を真の目的としていたことにも窺うことができます。
恐らく誰も、ヴィッテンバッハが、秘かにインドから文明社会や理性的社会に対して強い反感を持つ孤児を連れてきて、ヨーロッパ文明の破壊活動を行わせるべく教育するとは、想像すらしなかったはずです(マルクスが孤児であった可能性は、トリーアにはユダヤ人学校などの初等教育を受けさせる学校があったにもかかわらず、マルクスには初等教育機関に在籍した形跡が見られない点、ならびに、遺産相続問題から兄弟姉妹と対立していた点、すなわち、おそらく遺産相続から外された点にも窺われます)。
そして、このような表裏のある詐欺的な手法は、「黒いユダヤ人(フリーメイソン)」の特徴であると考えることができます。例えば、昨今、「核なき世界」を主張している人々がおりますが、こうした人々は、「黒いユダヤ人(フリーメイソン)」の「金太郎あめ」であると推測することができます。すべての国々が核を放棄した時点で、秘密裏に「黒いユダヤ人(フリーメイソン)」が核兵器を保有させていた国の脅しによって全世界の国々、人々が、「黒いユダヤ人(フリーメイソン)」によって支配されてしまう結果となるからです。
よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
(続く)