時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

マルクスを育てた教育組織とは?

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。カール・マルクスの背景を調べてみますと、イエズス会、黒いユダヤ人、ロスチャイルド家との接点が見えてくるわけですが、このことは、世界非文明化問題については、イエズス会ギムナジウムの校長であったヴィッテンバッハ(Wyttenbach 1767-1848)の方がむしろキーパーソンなのではないか、すなわち、ヴィッテンバッハが属していた組織が世界の非文明化の真犯人なのではないか、という疑いを生じさせてきます。マルクスは、その‘駒’に過ぎないかったかもしれないのです。
 
ヴィッテンバッハにつきましては、その情報は限られているのですが、徳永恂氏の『ヴェニスのゲットーにて』、みすず書房、1997年)によりますと、以下の点を指摘することができます。
 
3)カジノクラブの会員
 
教育者ヴィッテンバッハとは、イエズス会士にしてフリーメーソンであり、かつ、非道徳的とされた賭博にまで手を出すギャンブラーでもあったのです。この多面性は、あたかも、かの”ジーギル博士とハイド氏”のようです。

以上の三点は、表面上は相矛盾するように見えますが、ヴィッテンバッハが属していた組織が、世界規模のネットワークを持つ「黒いユダヤ人」を中心とした非文明礼賛組織であったと推測しますと点と点が繋がり線となり、謎は解けます。

フリーメイソンは、この頃には、既にロスチャイルド家とサスーン家に乗っ取られて「黒いユダヤ人」のための組織となっっていたと推測されます。カトリックは、フランシスコ会に代表されますように、非文明礼賛主義を唱える傾向にある宗教組織です。イエズス会も、本ブログにおきまして再三にわたり指摘しておりますように、「黒いユダヤ人」と密接な関係にある組織です。芥川龍之介が、その短編小説、『煙草と悪魔」にて「悪魔なるものは、天主教の伴天連か(恐らくは、フランシス上人)がはるばる日本へつれて来たさうである」と記述しておりますように、ロヨラは黒マリアの信仰者であり、イエズス会も非文明世界礼賛者と言うことができるのです。
 
そして、カジノクラブにつきましても、「黒いユダヤ人」との繋がりが見えてきます。そもそも、ゲットーとは、今日、刑法で禁止されている賭博などの行為がまかり通っていた魔界であったと言うことができます。13世紀にチンギス・ハンの外交官となったマスター・ロバートが、賭博の廉でテンプル騎士団を追放されたことにも示唆されますように、「黒いユダヤ人」は賭博に寛容であるという特徴もあるようです。それは、生来、イスラム系の人々の多い「黒いユダヤ人」の間には、安逸で、退廃した生活を好む人々が多いことに加えて、賭博は、人間を破綻させる一つの有効な方法であると認識されていたからであると考えることができます。
 
このように考えますと、マルクスは、「黒いユダヤ人」が見込んが”革命”の‘申し子’であったと考えることができます。仮に、ヴィッテンバッハが、マルクスの残忍性、凶暴性、悪賢さ、そして文明や歴史への反感の強さから判断して、マルクス家への養子としてカールに白羽の矢を立てていたといたしますと、「黒いユダヤ人」の所謂‘人を見る目’は、今日なおも人類にとりまして脅威であるとも言えるでしょう。
 
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(続く)