時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「黒いユダヤ人」勢力の‘曖昧作戦’

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。ナチスヒトラー政権とは、実際には「黒いユダヤ人」勢力による政権であり、アウシュビッツなどに代表されるユダヤ人迫害は、ドイツの一般国民の‘ユダヤ人’に対する反感を巧妙に利用して、「黒いユダヤ人」によって仕組まれた「白いユダヤ人」絶滅作戦であった可能性が高いことは、6月19日・20日付本ブログにて述べました。このような巧妙な作戦を遂行することができた理由は、7月25日付本ブログにて述べた『動物牧場』の以下の結末が説明しているかもしれません。
 
「豚から人間、人間から豚、そして、また豚から人間を見てみても、その生き物の外見は、もはやどちらがどちらであるのか言い当てることはできなかったThe creatures outside looked from pig to man, and from man to pig,and from pig to man again: but already it was impossible to say which was which
 
 
すなわち、オーウェルが『動物牧場』において現実社会に存在する企みの”告発”を試みていたとしますと、この結末から以下の点を指摘することができます。
 
1)「黒いユダヤ人」は、昨日指摘したように、肌の色がダークな人々のみによって構成されているわけではなく、一見すると「白いユダヤ人」や白人のキリスト教徒に見える人々も含んでおり、外観からだけでは見分けることが難しい。アドルフ・ヒトラーに関しても、最新の遺伝子解析技術によって北アフリカ系の遺伝子の保有が明らかとなった。
2)「黒いユダヤ人」のマラーノによってキリスト教カトリックの支援団体のイエズス会がつくられた。イエズス会は、反キリスト教であることを踏まえると、一口にキリスト教組織といっても、実際には親キリスト教組織であるのか反キリスト教組織であるのかは曖昧となった。
3)‘成り済まし’、借金のかたによる養子、子供の入れ替えなどの方法を通して、「黒いユダヤ人」の子弟が「白いユダヤ人」や白人キリスト教徒の‘子’となり、多くの家々が乗っ取られて、「黒いユダヤ人」勢力の家筋であるのか、「白いユダヤ人」勢力の家筋であるのかが、わからなくなってきた。
 
これらの3点から、「黒いユダヤ人」組織は、白人・キリスト教世界に深く入り込み、「白黒をはっきりさせる」ことを避けるという戦略で、巧妙な作戦を遂行することができた、と推測することができるのです。

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(続く)