時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

国際勢力による韓国併合はソフトな日本侵略?

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。9月2日付本ブログにて日韓併合の真の理由は大韓帝国の借金返済のためであった可能性を仮説として提起いたしました。すなわち、大韓帝国は、ロスチャイルド系、サスーン系金融機関に莫大な債務があり、その返済が大韓帝国には不可能であると考えたイルミナティー(ロスチャイルド家・サスーン家・イエズス会を中心とした「黒いユダヤ人」の国際組織)が、大韓帝国を日本国に併合させることで、日本国政府からその資金を回収したという仮説です。
 
そもそも、大韓帝国の財政を掌握していたJ・マクレヴィ・ブラウンJohn McLeavy BROWN が、大韓帝国が莫大な借金(債権の発行)を行うことを決定していたはずです。では、その際に、ブラウンは、大韓帝国による返済(償還)の可能性をどのように考えていたのでしょうか。仮に、大韓帝国の国力(国民総生産などにもとづく税収・歳入)からは、返済(償還)不能状態にあることを知っていて、あえてブラウンが多額の借入を決定していたと推測しますと、ブラウンは、日本から回収を行うことを、最初から織り込み済みとしていたのではないでしょうか。昨日指摘いたしましたように、宗教上の理由からも、イルミナティーは、かなり古くから”黄金の国ジパング”として知られた日本国の攻略、あるいは、滅亡を計画していると推測されることも、このような仮説を補います。
 
江戸時代に日本では金貨や銀貨が多量に流通しており、1885年には金本位制を導入しています。維新の混乱期に為替の関係から海外への金の大量流出が起きたとはいえ、日本は金鉱にも恵まれており、また絹織物産業や手工芸品などの産業がありました。日清戦争時の賠償金もあり、日本国は、肩代わり可能な財力があったと言えます。逆に言いますと、このような計画があったからこそ、ブラウンは、返済不可能な額の借入を行ったとも言うことができるかもしれません。
 
しかし、日本国は、武士階級があり、また、近代兵器の購入資金があったことなどから軍事力があり、一方の大韓帝国の軍事力は脆弱であったことに加えて、帝政ロシアからの脅威もあって、武力侵攻計画から韓国併合計画へと切り替えたとも推測することができます。このように考えますと、イギリスに巣食った国際勢力による韓国併合は、日本侵略の‘ソフトな表現’であったのかもしれないのです。

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(続く)