時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

イエズス会がフランス革命に介入した理由

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。「イルミナティー」や「フリーメイソン」とも称されている「黒いユダヤ人」の国際組織が、フランス革命の目的地を人類の野蛮化・家畜化へと変えていた可能性を指摘してきました。キリスト教啓蒙主義、人権主義、人道主義にもとづく圧制への抵抗と理想の社会の実現が、フランス革命の第一歩であったはずが、「黒いユダヤ人」の国際組織の介入によって、フランス革命は、フランス革命前夜の体制よりもさらに野蛮なジャコバン政権という非文明的、動物的政権を齎すことになったのです。
 
その理由は、「黒いユダヤ人」の国際組織の主要構成勢力(ロスチャイルド家・サスーン家・イエズス会)が、国民一人一人の基本的権利(生存権、所有権、参政権裁判権と被裁判権など)が保障されるような文明社会、理性的社会の到来を嫌っていたという点にあると考えることができます。
 
ディケンズは、『二都物語A Tale of Two Cities』は、フランス革命前夜のフランスでは、修道士が如何に厚遇されていたかを以下のように表現しております。
 
――Under the guidance of her Christian pastors, she entertainedherself, besides, with such humane achievements as sentencing a youth to havehis hands cut off, his tongue torn out with pincers, and his body burned alive,because he had not kneeled down in the rain to do honour to a dirty processionof monks which passed within his view, at a distance of some fifty or sixtyyards.  (キリスト教聖職者の導きによって、フランスでは、50ヤードか60ヤード(凡そ450mか540m)先を通過していた穢い身なりの修道士達の行列に、雨の中に膝まずき、敬意を表さなかった青年に対して、両手を切り、舌を抜き、火炙りにするという刑が宣告されるというようなことまでが、平気で行われるようになっていたのであった。)――
 
おそらく、イエズス会などの修道士たちは、このような非理性的で野蛮な社会の方を好んでおり(イルミナティーの特徴として、無条件に優遇される、頭を下げさせることを好むことを指摘することができます)、フランス革命によって、一旦は、この体制性は覆されます。それでは、どうのうにして、イエズス会イルミナティーは、革命後に、再び”アンシャン・レジーム”を再構築したのでしょうか。ここに歴史の謎があります。彼らが、真に壊したかったものは、王政でも、貴族政でも、カトリックの権威でもなく、他の別のものであったように思われるのです。

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(続く)