時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「愛の部族」事件は「黒いユダヤ人」の国際組織が仕組んだ?

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。本日の産経新聞産經抄では、奇しくも、ジョージ・オーウェルの『動物農場』が扱われておりました。この小説もまた、人類の野獣化を揶揄した警告の書、あるいは、告発本であったのかもしれません。

 ところで、「黒いユダヤ人」が他の人類をも自らと同レベルに落とす、すなわち、非文明化に誘導しようと動機は、文明から遮断されていた遠い祖先に由来するものである可能性は先日の記事で指摘しました。そして、この文明に対する敵視と破壊衝動は、イエズス会のフランシスコ派の非文明主義と裸族礼賛思想とも共通しています。
 
この共通点は、「黒いユダヤ人」の国際組織が、人類の非文明化、動物化を計画していることを説明しているかもしれません。チンギス・カンGenghis Khanは、その生涯において2枚のシャツしか持たなかったと伝わるように、衣服にはまったく無頓着・無関心の人物でした。アッシジのフランチェスコも「裸のイエスに裸で従う」をモットーとしていたことから、裸族礼賛思想であったと考えることができます。イエズス会士であったミケランジェロが、カトリックの総本山、バチカンの礼拝堂の壁画に、最後の審判の日に再降臨するイエス・キリストの姿を裸体で描いたように、「黒いユダヤ人」の国際組織は、本気で世界の非文明化、人類の動物化を計画しているかもしれないのです。
 
例えば、1960年代の後半に、フィリピン・ミンダナオ島熱帯雨林に孤立したまま何千年も原始的な暮らしを続けてきた裸族が発見されたという報告があり、ハワイ大学教授のローレンス・A・リードなど多くの人類学者やジャーナリストが殺到し、アメリCBSやイギリスBBCなどの報道によって世界的な話題となるという「愛の部族」事件がありました。後に詐欺事件とわける裸族発見事件なのですが(広大な裸族保護区や保護基金が設立されたものの、後に、普通の農村の人々が裸族を演じていたことが判明。首謀者は集めた資金を着服して逃亡)、マスコミは、盛んに、「武器」、「戦争」、「敵」という言葉を持たず、戦争や暴力に当たる言葉も概念ももたない「愛の部族」として喧伝したのです。あたかも、動物のように裸族社会となることが、人類の理想であるかのように・・・。すなわち、このような宣伝を信じてしまいますと、最後の審判の日に再降臨するイエス・キリストは、裸体でもかまわない、裸体の方がよい、ということになってしまうのです。
 
マスコミが、「黒いユダヤ人」の国際組織によって支配されていることを踏まえますと、「愛の部族」事件は、「黒いユダヤ人」の国際組織によって巧妙に仕掛けられた世界の非文明化計画、人類の動物化計画の一環であったと推測することができるのです。人類は、改めて『動物農場』を深く読み解く必要がありそうです。

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(続く)