時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

ケネディ大統領はソ連邦の協力者?

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。ケネディ大統領暗殺事件をめぐり、本日の『産経新聞』によりますと、10月26日に公開されたフーバーFBI長官の書簡から、当時のソ連当局が、米ソ関係の発展にはケネディ政権が好ましいとみていたことが確認されたそうです。
 
ケネディ前大統領につきましては、キューバ危機に際してソ連邦と鋭く対峙した大統領というイメージが広がっており、自由と民主主義の守護者と見なす”ケネディ神話”も、今なお健在なのかもしれません。しかしながら、現代が生んだアメリカの英雄として偶像化されながらも、その評価は未だ定まってはいないようです。本ブログにおきまして、指摘いたしておりますように、ケネディ前大統領自身にも、私生活を含めて不審な点が多々あるからです。例えば、ケネディ前大統領が、愛人であったマリリン・モンローに米国の国家機密を漏らし、モンローがそれを細かに手帳に記録していたことはよく知られております。モンローがソ連邦工作員であるという信憑性の高い説から推測いたしますと、ケネディ前大統領自身が、ソ連邦の協力者、あるいは、外部勢力に操られた政治家であった可能性すら浮上してまいります。
 
ケネディ大統領に付き纏うソ連邦の影を考慮しますと、米国の安全保障上、極めて危険な大統領を取り除くために、CIAFBIが協力してケネディ大統領の暗殺を実行したとする推理も成り立つ余地がないわけではありません。報道では、CIAとFBIの失態を隠す目的とも憶測されておりますが、現実は、その逆である可能背もあるのです(アメリカ大統領が敵勢力の協力者であった事実を隠すため…)。情報によって人物評価は変わるものであり、ケネディ大統領暗殺事件についても、その闇の背景を探ることこそ、現代史を読み解く鍵となるかもしれません。

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(続く)