時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

切り裂きジャックとアメリカの切り裂きジャックを繋ぐのはイルミナティー?

   今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。本年11月23日付本ブログにて、「切り裂きジャックJack the Ripper」の事件として知られる1888年にかけてイギリスのロンドンにおいて発生した連続猟奇殺人事件は、「ジャック」を共通のコード・ネームとしていたフランス革命期の「カルマニョール」を想起させ、その背景には、イルミナティー(「黒いユダヤ人」の国際組織)があった可能性が高いことを指摘いたしました。

 
そこで、ちょうど、TVの「ヒストリー・チャンネルHistory Channel」にて、『アメリカン・リッパ-AmericanRipperアメリカの切り裂き男)』と題して、「切り裂きジャック」は、アメリカ人であり、1888年にシカゴで連続猟奇殺人事件を起こした医師・ハーマン・H・ホームズH. H. Homes(本名はマジェットH. H. Mudget)と同一人物であることを突き止めたとするプログラムを放映しておりましたので、視聴してみますと、蓋然性の高い説であるようです。
 
ハーマン・H・ホームズなる人物は、シカゴに、‘殺人ホテル’なるホテルを建設し、一度、このホテルに泊まった宿泊者は、生きてホテルから出ることができず、しかも、「切り裂きジャック」を想起させるような極めて猟奇的で残忍な方法で、殺害されてしまっているのです。医学関連施設などに人骨の標本として売ることを目的として、被害者の人骨のみを残している点は、座間の事件をも想起させるかもしれません。このTVプログラムはシリーズ物ですので、まだ、途中までしか視聴しておりませんが、「アメリカの切り裂きジャック事件」には、単独犯として考えるには、多くの不審な点があります。

例えば、1)あまりに多くの偽名を使っている、2)何人もの女性と重婚している、3)逮捕されたホームズの供述にもとづく犠牲者が、実際には生きていた(別人による成り済ましか)、4)保険金詐欺のためホームズは墓地から遺体を盗んでいるが、一人で一晩で墓地の墓を掘り起こせたとは考えられ得ない、5)一人で、どうやって遺体を自宅まで運んだのか、6)ホテルの建設業者は、なぜ、ホテルが’行き止まり’、’石綿の壁’、’高温焼却装置’、’客室への毒ガス噴出装置’などが設置された奇妙な構造となっていることを不審に思わなかったのか、など様々な不審な点があるのです。このような点からは、むしろ、複数の人物が、「H.H.ホームズ」と称して組織的に犯行を行ったのではないか、と推測されてきます。あるいは、マジェットはその組織に雇われていたとも考えられます。
 
ロンドンの「切り裂きジャック事件」が、「アメリカの切り裂きジャック事件」と繋がっているとなりますと、この事件には、組織性と国際性があることになり、やはり、悪魔崇拝イルミナティー(「黒いユダヤ人」の国際組織)の関与が疑われてくることになるのではないでしょうか。

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(続く)