時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「切り裂きジャック」はセファルディー系改宗ユダ人か

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。昨日放映されましたTVの「ヒストリー・チャンネルHistory Channel」の『アメリカン・リッパ-American Ripperアメリカの切り裂き男)』の第3話は、「切り裂きジャック」は、1888年にシカゴで連続猟奇殺人事件を起こしたハーマン・H・ホームズH. H. Homesと同一人物であることを立証するとともに、以下の点において、「黒いユダヤ人」との関連も示唆させる内容でもありました。
 
1)ロンドンの「切り裂きジャックJack the Ripper」の目撃証言をもとに作ったモンタージュは、ハーマン・H・ホームズH. H. Homes(本名はH.H.マジェット)と近似しているとともに、その黒髪、黒い瞳、三白眼などの特徴は、ホームズがセファルディー系ユダヤ人、すなわち、「黒いユダヤ人」であることを示唆している。
 
2)『インド・ユダヤ人の光と闇』によると、イベリア半島では‘改宗ユダヤ人’たちは、‘商人’を意味する「ホーメンス ネゴシオ(homens negócio)」とも称されていた。H.H.マジェットは、このことから「ホームズHomes」と名乗っていたとも推測される。すなわち、H.H.マジェットの出自は、表面的にキリスト教に改宗していたセファルディー系ユダヤ人(「黒いユダヤ人」)であると考えることができる。
 
3)ホームズは、報道機関に犯行文を送っているが、自ら「切り裂きジャックJack the Ripper」と名乗っており、「黒いユダヤ人」の国際組織の下部組織である「カルマニョールCarmagnole」が用いた「ジャック」という共通コードネームを想起させる。ディケンズの『二都物語A Tale of Two Cities』によると、カルマニョールの拠点は、サン・タントアーヌというパリの最貧地区であるが、切り裂きジャック事件のあったホワイト・チャペル地区は、ロンドンの最貧地区である。
 

これらの点からも、「切り裂きジャックJack the Ripper」事件と「アメリカの切り裂き男AmericanRipper」そして、イルミナティー(「黒いユダヤ人」の国際組織)との関連が見えてきたと言うことができるかもしれません。


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(続く)