時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「切り裂きジャック事件」と社会・共産主義運動

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。英国ロンドンの「切り裂きジャック事件」と米国シカゴの「アメリカン・リッパ-事件」を繋ぐ、もう一つの要素として、以下の点から、共産・社会主義運動という接点を指摘することができます。
 
1)“H.H.ホームズ”役として「ホームズ2」を雇い、偽装絞首刑を計画したと推測されるアラン・ピンカートンは、労働党支持者(社会・共産主義者)であり、「テロリズムの祖」とされるジョン・ブラウンとも親交があった。
2)ロンドンの「切り裂きジャック事件」には、数多く被害者があったなかで、逮捕時の「ホームズ2」の所持品のなかの写真に、何故がエリザベス・ストライドの写真のみが含まれていた(所持品は実際には「ホームズ1」の所持品であったと考えられる)。ストライドは、ホワイト・チャペル地区のベルナール通り40番地の「国際労働者教育倶楽部」、すなわち、社会主義者で有力ユダヤ人の社交倶楽部の建物が面している通りで殺害されている。
3)Wikipediaによると、シャーロック・ホームズシリーズの著者であるコナン・ドイルは、イエズス会系の寄宿学校ホダー学院に入学し、1870年にはその上級学校であるストーニーハースト・カレッジに進学し、1875年にはドイツ語の勉強も兼ねてオーストリア・フェルトキルヒにあるイエズス会系の学校に1年間留学している。190010月の総選挙にドイルは、自由統一党からの出馬して落選するが、その理由が、選挙日前日に福音派信者がドイルのことを「教皇派共謀者」「イエズス会密使」「プロテスタント信仰破壊者」と誹謗中傷するプラカードを持って行進したことにあることとされていることは、ドイルが、いかにイエズス会に近い人物であったのかを示している(今日のシャーロック・ホームズシリーズの読者には、このシリーズが、イエズス会系の人物によって書かれたことは、驚きであるかもしれない)。

イエズス会は、イルミナティーを構成する中心勢力の一つであり、社会・共産主義運動を代表するカール・マルクスイエズス会系の寄宿学校の出身者であることを踏まえると、シャーロック・ホームズシリーズにも、社会・共産主義運動の影響があると考えられる(秘かに、読者を社会・共産主義思想に洗脳するため?)。
 
このような点から、両事件には共産・社会主義運動との接点も見え隠れしているようです。今日でも、世界の共産・社会主義化が、「黒いユダヤ人」の国際組織であるイルミナティーによって進められている点を踏まえますと、両事件の闇は深いと言えるでしょう。

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(続く)