時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

東京裁判主席検事・キーナン氏の発言はイルミナティーに向けられていた?

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。東京裁判の主席検察官・ジョセフ・キーナンJoseph Berry Keenanは、裁判の冒頭で、「これは普通一般の裁判ではありません」、「全世界を破滅から救うために文明の断乎たる闘争の一部を開始している」と述べ、被告(日本軍部)については、「文明に対し宣戦を布告しました」と述べるとともに、日本の軍事体制について、日露戦争にまでさかのぼって、「侵略戦争をするのは国家でなく個人である」とも主張していたことを昨日指摘いたしました。
 
この他にもキーナン氏は、Wikipedia(英語版)によりますと、「War and treaty-breakers should be stripped of the glamour of nationalheroes and exposed as what they really are—plain, ordinary murderers".(戦争と条約の破壊者たちは、国家的英雄という魔性の仮面を剥がされ、彼らが本当は単なる殺人者に過ぎないことを暴かれるべきである)」とも述べております。
 
第二次世界大戦における日本国の大義、すなわち、少なからず、日本国政府が、日本国民に対して戦争を遂行する理由として説明した「文明国である日本国による野蛮な植民地主義からのアジアの開放」というスローガン、並びに、同盟国であったナチス・ドイツや連合国の一員であったソ連邦が世界征服の野望の下で侵略を遂行していたことを踏まえますと、「全世界を破滅から救うために文明の断乎たる闘争」を行っていたのはむしろ日本側でした。また、手違いであったにせよ宣戦布告無き真珠湾攻撃であった点を踏まえますと、「文明に対し宣戦を布告しました」という発言も誤認でもあり、このような一連のキーナン氏の発言は、どこか的を得ていないように思えます。
 
しかしながら、キーナン氏の発言が、日本軍指導部ではなく、実際には、連合国側と枢軸国側の両方の権力の中枢に入り込んでいたイルミナティーに向けられたものであったと考えますと、正鶴を射ているような気がいたします。すなわち、人類の非文明化・動物化を目指すイルミナティーにとって、第二次世界大戦とは文明に対する宣戦布告であったと考えることができるのです。
 
キーナン氏がアメリカ以外の検事は参与であるとの通達を出すと、イギリス、英連邦検事がこれに反発し、1946年3月2日に各国検事をメンバーとした執行委員会が設立されるなど、裁判の過程においてもかなりの混乱があったようです。東京裁判の検事団のメンバーには、イルミナティーのメンバーなど、親イルミナティーの人々と反イルミナティーの人々が混在しており、水面下においてバトルを繰り広げていたのかもしれません(石原莞爾を不起訴にしたのは親イルミナティー派か…)。
 
おそらく、キーナン氏は、「シオンの議定書Protocols of Zion
」にもある通り、日本国は、イルミナティーの「鉄砲玉」に過ぎなかったことを知っており、その発言も、実質的には、イルミナティーに向けたものであったのではないか、と推測することができるのです。

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(続く)