時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

昭和天皇はなぜ免責されたのか

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。文明国同士が、連合国と枢軸国に分かれて互いにその国民を殺戮し合う第二次世界大戦という悲劇的‘混乱’の最大の原因は、イルミナティーが、文明諸国の国家権力の中枢にそのメンバーたちを送り込み、戦争を仕掛けさせたことにあると推測することができます。すなわち、人類の非文明化・動物化を目指すイルミナティーは、戦争決定機関をイルミナティーのメンバーとなすか、もしくは、これらの人々を騙すことで、戦争を引き起こさせ、文明人の大量殺人に成功したと考えることができるのです。イルミナティーが世界の王室(皇室も含む)を乗っ取った理由は、国王や天皇が、国家の主権者として統帥権を有する場合が多かったことにあるとも言うことができます。
 
では、昭和天皇はどうであったのでしょうか。昭和天皇が‘宣戦布告無き戦争’を回避するために、対米開戦に際して殊更に「宣戦布告」に拘っていた点などから、昭和天皇は、少なからず国際法や国際礼儀を尊重し、人類の非文明化・動物化には反対の立場を取っていたのではないか、と推測することができます。連合国総司令官であり、実質的に日本の統治者ともなっていたダグラス・マッカーサーDouglas MacArthur1880126 - 196445日)が、昭和天皇の免責に尽力した理由は、人類の非文明化・動物化に反対の立場において昭和天皇と共通認識があったことにあるのかもしれません。
 
Wikipedia(日本語版)によりますと「マッカーサーキリスト教聖公会の熱心な信徒であり、キリスト教は「アメリカの家庭の最も高度な教養と徳を反映するもの」であり、「極東においてはまだ弱いキリスト教を強化できれば、何億という文明の遅れた人々が、人間の尊厳、人生の目的という新しい考えを身に付け、強い精神力を持つようになる」と考えていた。そのような考えのマッカーサーにとって、日本占領は「アジアの人々にキリスト教を広めるのに、キリスト生誕以来の、比類ない機会」と映り、アメリカ議会に「日本国民を改宗させ、太平洋の平和のための強力な防波堤にする」と報告している」そうです。当時、共産・社会主義諸国は、まさに人類の非文明化・動物化を推し進めており、マッカーサーは、その脅威から日本国、並びに、国際社会を護るために昭和天皇を残したのではないかとも考えられます。
 
東京裁判主席検事・キーナン氏もマッカーサーとともに、昭和天皇の免責を主張しており、憶測の域は出ず、また、新たなる事実の発見によって評価は異なるものとなるかもしれませんが、昭和天皇イルミナティーに騙された側の人物であり、それが、人類史上最大規模の大量虐殺という惨劇に繋がるとは知らずに、開戦へと追い込まれていってしまっていたのかもしれません(あるいは、アメリカの参戦を望んでいたイギリスの意向を受けていた可能性も絶対にない、とは言えないかもしれない…)。
  
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(続く)