北朝鮮の‘騙し’の歴史に学べばCVID
今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。米朝首脳会議を機に、‘騙し’の問題が、世界の関心を集めていると言うことができます。それは、共同声明によって核放棄に応じたように見せかけながら、金正恩が秘かに核兵器を保有し続けた場合、それは、明らかなる‘騙し’であるからです。
イルミナティーとの関連の深い諸勢力の問題が深刻である理由の一つは、イルミナティーの勢力伸長、権力掌握の手段が、騙しであることにあります。北朝鮮もその例外ではなく、むしろその典型と言うことができます。本年4月9日付本ブログで述べましたように、「金日成」という人物は、建国時において年齢が70歳ぐらいの人物であるはずが、北朝鮮の人々の前に現れたのは、20代後半のソ連邦の傀儡の青年でありました。その理由は、本者の金日成には愛国心があり、その愛国心をソ連邦が嫌ったからであると言います(ソ連邦はイルミナティーによって作られた国家)。すなわち、ソ連邦(イルミナティー)は、昨日指摘いたしました‘お決まりの人事査定’の基準から、本者の金日成を排除し、その‘成り済まし’役として、愛国心が欠如し、残忍な性格の別人を探し出し、北朝鮮のトップに据えるという大きな騙しによって北朝鮮をつくったのです(ちなみに、金正恩が金正日の後継者に選ばれた理由は、その残忍な性格を金正日が気に入ったという理由)。
北朝鮮の騙しは、これに留まりません。「朝鮮民主主義人民共和国」という国名によって示されますように、ソ連邦(イルミナティー)は、朝鮮の人々に対して、人々によって民主的に選ばれた人を指導者とする民主主義的な国家を建設するという名目で、人心を掌握して北朝鮮を成立させたわけですが、北朝鮮の憲法には、なぜか次の指導者(書記長)を選出させる制度について何も明記されておりませんでした。このことが何を意味していたのかと申しますと、「金日成」の子にトップの座を継承させることが含意されており、その国名とは逆に、世襲制による独裁専制体制の成立を意味していたのです。ここにも、大きな騙しがあると言うことができるでしょう。これまでの2度にわたる核放棄をめぐる騙しも、こうした北朝鮮の騙しの延長線上にあるのです。
通常、人を騙したりする場合、良心の呵責などがその表情に出てしまうものなのですが、イルミナティーのメンバーは、演技が上手であり、良心の呵責無く人々を騙せるという特徴があります。米朝首脳会議以降、なぜか拉致問題が、政府やマスコミによってクローズアップされており、人々の関心を核放棄問題から逸らせようとしている向きがありますが、北朝鮮側が、「段階的」という言葉を用いている以上は、北朝鮮による核放棄は、その言葉とは逆に、事実上の核保有を意味しております。すなわち、既に、北朝鮮は、3度目の騙しを行っており、北朝鮮の核保有問題は、米国、並びに、その同盟国の安全保障におきまして、現在進行形の重大事であり続けているのです。
北朝鮮の騙しの歴史を概観しますと、国際チームによる無条件核査察の受け入れを含めた「完全かつ検証可能で不可逆的な核放棄(CVID)」をやはり北朝鮮に求める以外、北朝鮮の騙しを防ぐ方法はないような気がいたします。
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(続く)