時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

二重スパイはイルミナティーの一重スパイ:世界最終戦争への導火線問題

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。仏独両軍への情報工作によって双方に5万人もの被害者を生じさせたとされる「今世紀最大の女スパイ」、マタ・ハリをめぐる謎の解明は、一見、二重スパイのように見えるイルミナティーの一重スパイの組織網の問題が、国家安全保障上の問題のみならず、『聖書』「暴露録(黙示録)The Revelation」に描かれているような世界最終戦争に繋がるような極めて深刻な問題であることを図らずとも明らかとしていると言うことができます。
 
それは、イルミナティーの一重スパイとしての活動目的が、ヨーロッパ文明を含むすべての人類文明の破壊と人類の動物化にあるからです。すなわち、この目的の達成のために、イルミナティーは、文明国間における対立関係を醸成して戦争を起こさせて、文明都市を消滅させ、互いに殺戮させて人口を減らすという戦術を用いているのです。仮に、イルミナティーが将来において戦争を起こさせる予定のA国とB国があったといたしますと、一重スパイは、この目的のために、両国の要人や軍人に近づき、①A国の機密情報の入手してB国に渡し、B国の機密情報の入手してA国に渡す、②A国とB国に、イルミナティーによってつくられた偽情報を流す、③両国の政府や軍部内のイルミナティーのメンバーに対して、イルミナティーからの命令や指令の連絡役を務める、などの工作活動を行っていたと推測することができるのです。
 
A国とB国は、あたかも歩調を合わせているかのように相互崩壊へと向かうように仕向けられ、かくてイルミナティーの一重スパイは、A国とB国の二重スパイに見えるのです。マタ・ハリは、スパイ容疑で逮捕された際に、観念した様子であったとされながらも、どちらの国からも報酬を受け取ったような形跡が見られないことも、このような推測を補います(仏独両国のいずれからも無報酬であった点から、マタ・ハリ無罪説がある。恐らく、マタ・ハリイルミナティーから報酬を受け取っていたのでしょう)。
 
こうして引き起こされた第一次世界大戦第二次世界大戦によって、多くのヨーロッパや日本の都市は壊滅的状態となり、イルミナティーの計画は、もう一歩で目的達成という状態にまで至ったと考えることができます。戦後のたゆまぬ努力による復興によって、どうにか、その計画を阻止することはできましたが、今日でも、イルミナティーの傀儡政権と推測され、『聖書』「暴露録(黙示録)The Revelation」に登場する「紅い龍(the red dragon
)」のことであるともされる軍事大国、中国共産党政権によって世界規模で展開されたハニートラップ網が、世界の多くの国々の政治・外交政策に少なからぬ影響を与えているとされております。このことを踏まえますと、イルミナティーの一重スパイには、くれぐれも気を付けなければならないと言えるでしょう。

 
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(続く)