時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

ヒトラー政権の排他主義のパラドクス

  今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。ヒトラー政権の中枢部が親イルミナティー・親黒いユダヤ人の人物たちによって固められていたことは、そこには、何らかの情報の漏洩を防ぐための排他主義の徹底があった可能性を示唆しております。
 
そこで、フリーメイソンが、その位階主義によってピラミッド型の構造を有しており、最上層部の有する情報が、下層階位の人々には伝わらないようになっているとともに、最上層部の命令に対しては絶対服従が強いられている点が注目されます。このような構造におきましては、下層階位の人々は、中枢部の決定に対して盲従せねばならず、知らず知らずのうちに中枢部の計画に協力してしまうことにもなるのです。
 
フリーメイソンのこうした構造によって、1776年以降、フリーメイソンが「セミティズムSemitism」のイルミナティー(ロスチャイルド家イエズス会・サスーン家)に乗っ取られるに至りますと、フリーメイソン(その実はイルミナティー)は、二重性を持つようになり、恐ろしい破壊力を有するようになったと推測することができます。本ブログにおいて再三にわたり指摘しておりますように、フリーメイソンキリスト教精神に則った秘密結社であり、人類の文明化・理性化を目指した博愛主義の機関でありました。しかし、イルミナティーは、その逆であり、反キリスト教・人類の非文明化・動物化・家畜化を目指して設立されております。このようなイルミナティーに、フリーメイソンの最上部層が乗っ取られますと、フリーメイソンという組織全体が、「表」は人類の文明化・理性化を目指す秘密結社を標榜しながら、「裏」では、中枢部の命令によって反キリスト教・人類の非文明化・動物化・家畜化を目指す秘密結社へと変貌したと推測することができるのです。
 
ナチス政権の構造も同様に考えるべきであり、「表」としてはアンチ・セミティズムAnti-Semitism・反イルミナティー・を標榜しながら、「裏」として親イルミナティー・親黒いユダヤPro-Semitism
に徹し、ドイツを再び敗戦へと導いたと推測することができます。そして、このようなことができた理由こそ、まさに、‘排他主義’にあり、政権中枢部を「黒いユダヤ人」で固めることで、「裏」の目的が、一般の党員やドイツ国民に知られないようにしたと考えることができるのです。では、なぜ、かくも容易に、ナチス政権の中枢部は、イルミナティーに乗っ取られたのでしょうか。それとも、最初から、ナチス政権の中枢部は、イルミナティーのメンバーによって構成されていたのでしょうか。この問題は明日、本ブログにて扱います。

 
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(続く)