時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

『2061年宇宙の旅』に見るイルミナティーの中国利用計画

  今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。クラーク氏の『2061年宇宙の旅(『2061年2061: Odyssey Three』)』におきまして、2061年の地球の状況につきまして、「地球大統領」なるポストに英国王が就任している他に、地球上の動きとして、中国の動き、すなわち、経済的発展にもとづく中国の宇宙開発への参入と一人っ子政策の放棄も注目されます。
 
小説では、2061年におきましても、中国共産党政府は存続しており、その体制下において、宇宙船の建造などの宇宙開発に携わっている大富豪、サー・ローレンス・ツァンなる人物が登場してまいります。地球外新生物(巨大な蛸のような生物)の発見も、中国人科学者によって為されるというストーリー展開となっているのです。中国共産党政権が経済発展を推し進め、共産党一党独裁下で共産党幹部が会社を経営して大富豪となっている現状、そして、特に宇宙開発に力を入れている現状は、まさに小説の筋書きの通りであると言うことができるでしょう。
 
また、小説では、2061年の中国では、一人っ子政策が放棄されております。しかも、その一人っ子政策の放棄の方法が、子供を一人増やすごとに、親は政府に認可料を支払い、その金額は、子供の数を一人増やす毎に釣りあがって行くというものです。すなわち、お金持ちのみが、第二子、第三子と子供の数を増やしてゆくことができるのです。現在、中国共産党政権は、一人っ子政策を放棄しており、第二子のみならず、第三子以上も認めるようになりつつあるようです。賄賂国家である中国共産党政権が、小説に登場するようなシステムを導入する可能性は否定できないと言えるでしょう。この小説が書かれたのは、中国が貧しく、技術的にも先進国に大きく立ち遅れていた1987年であることを考えますと、クラーク氏が、将来、中国共産党政権が、宇宙開発へ参入するようになり、一人っ子政策を放棄することをも予見していたことは、不可解であると言えるでしょう。
 
しかしながら、このような小説と現実が進んでいる方向性の一致は、イルミナティーが中国共産党政権に経済力、科学技術力、そして政治的権力までも与える計画であり、クラーク氏がその計画に沿った未来小説として『2061年宇宙の旅(『2061年2061: Odyssey Three』)』を著したとする仮説によって、説明されえるのではないでしょうか。
 
サー・ローレンス・ツァンの「サーSir

」という称号、そして、ツァン氏がその下から二番目の息子に「チャールズ」という名前を付けていることから、この中国人は、英王室との関連が深い人物として設定されていることになります。イルミナティーと英王室の密接な関係については、本ブログにて、再三にわたり指摘しております。イルミナティーによってつくられた共産主義国家は、イルミナティーのお気に入りである点、イルミナティーがモンゴル帝国の復興を目指している点を踏まえますと、イルミナティーは、中国共産党政権が、将来、世界の経済・科学技術・政治を支配するようになるという脚本を書いており、現在、世界をその脚本の通りに動かそうとコンスピラシーを巡らしているという推測は、あながち否定できないような気がいたします。


 

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(続く)