時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

『2061年宇宙の旅』から見える‘見捨てられる地球’

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。『2061年宇宙の旅(『2061年2061: Odyssey Three』)』から垣間見える地球の未来の姿は、他の惑星の地表に光合成バクテリアを繁殖させて酸素(大気層)を形成させ、人類が移住できる環境を人工的につくれるほどの宇宙技術開発を進めながら、地球はと言えば、砂漠地帯があるなどの地球環境がさして改善されていない姿です。
 
すなわち、小説では、世界権力は、地球環境をその技術力を以って改善することよりも、宇宙開発の方に関心とエネルギーを向けているのです。このことは、小説が、中国共産党政権の躍進を描いていることと関連があると推測することができます。それは、中国共産党政権が、世界最大の環境汚染国であり、将来、中国大陸には人が住めなくなることが懸念される現状にあるからです。
 
世界の多くの国々、特に、先進国では、地球環境の改善には大きな関心が払われており、日本が海や川の公害問題の解決のために技術開発に努力を惜しまず、現在のような一定レベルの清潔な環境を取り戻しております。人が住める環境の維持は、何れの国にとりましても重要な課題なのです。ところが、中国共産党政権は、不可思議なことに、地球環境の問題を無視しております。そして、国際社会も、二酸化炭素の排出量の規制において、中国に対しては、いくら地球を汚してもかまわないと言わんばかりの‘甘い対応’をとっているのです。
 
この結果、予測される未来は、その人口パワーによって、中国大陸の環境汚染は、世界大に拡がり、地球が、人類にとりまして住むことが難しくなってしまうことです。そして、小説のように、世界権力を掌握しているのが、中国共産党政権(イルミナティーの代理人国家)ということになりますと、その解決策をめぐる発想は、地球環境を改善しようという方向には向かず、地球を見捨てて(使い捨てて)、他の惑星に移住しようという方向に向かうのではないか、と推測することができるのです(現在、中国共産党政権が急速に宇宙開発を進めていることは、この点とかかわっているのかもしれません)。
 
『2061年宇宙の旅(『2061年2061: Odyssey Three
』)』は、華々しい宇宙開発、宇宙の旅を描いているように見えながら、その裏には、地球を汚染されるにまかせて、極少数の人々、すなわち、イルミナティーのメンバーのみが地球から脱出しようという秘かなる計画が描かれているような気がいたします。

 
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(続く)