時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

イルミナティーの宇宙開発は‘神(アフラ・マズダ)’となるため?

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。イルミナティーは、ゾロアスター教最高神であるアフラ・マズダAhura Mazdāとなり、人類を裁く側にまわる計画を立案しているようです。このことと宇宙開発との関連を描いたのが、アーサー・C.クラーク氏Arthur C. CLARKEのSF宇宙小説、宇宙の旅シリーズであると推測することができます。すなわち、イルミナティーは、神となるために宇宙をも支配することを目指しているということになります。
 
このような推測は、映画『2001年宇宙の旅2001:A Space Odyssey』のテーマソングが、交響詩ツァラトゥストラはこう語ったAlso sprach Zarathustra』であることによっても、補われます。本ブログの読者の方から、同映画のテーマソングが、この曲であるとの指摘をコメントとして受けました。ツァラトゥストラとは、ゾロアスター教の開祖の名前であるザラスシュトラゾロアスター)をドイツ語読みしたものですので、宇宙の旅シリーズは、やはりゾロアスター教と関連しているということになるのです。
 
リヒャルト・ゲオルク・シュトラウスRichard Georg Strauss1864611 - 194998日)の交響詩ツァラトゥストラはこう語った』は、ニーチェの小説『ツァラトゥストラはこう語ったAlso sprach Zarathustra』を音楽表現したものです。その導入部がクラーク氏とスタンリー・キューブリック氏が共同制作した『2001年宇宙の旅』(1968年)において使われたのです。
 
Also sprach Zarathustra’というドイツ語の原文からは、『ツァラトゥストラも語った』と邦訳するほうが、適しているような気がいたします。すなわち、‘キリスト教の語る人類の結末の他にも、ゾロアスター教は別の人類の結末を語っていた’という意味に解せるのです。このように推測いたしますと、クラーク氏とスタンリー・キューブリック氏は、イルミナティーの計画が宇宙開発を通してアフラ・マズダAhura Mazdāとなることであることを知っていて、映画のテーマソングに交響詩ツァラトゥストラはこう語ったAlso sprach Zarathustra

』を選んだと考えることができるのではないでしょうか。


 

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(続く)