時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

イエズス会のロヨラと織田信長には接点がある?

 本日も、古代史・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。昨日、16世紀におけるイエズス会の東アジアへの進出と機を一にするかのように、日本では、「さかやき(月代)」、中国では「べんぱつ(辮髪)」という額から頭の中央におけての髪を剃った奇妙な髪型が、なかば強制的に広がることになりました。
 
日本の「さかやき(月代)」につきましては、織田信長が、自らの前頭部の髪が薄いことから、兜を被るのに邪魔になるからという理由を付けて、家臣達に額から頭の中央におけての髪を剃るように命じたからであるという説があります。
 
この説の真偽は不明ですが、仮に、信長の命でありましたならば、その背後にイエズス会ロヨラの姿を見いだすことができるかもしれません。すなわち、織田信長は、イエズス会の“操り人形”であったのかもしれないのです。
 
事実、織田信長の「天下布武」という武力による天下統一計画、並びに、朝廷や寺社仏閣への圧力などには、イエズス会の目的に沿っているという側面を見いだすことができます。
 
これまで、本ブログにて再三にわたり指摘しておりますように、イエズス会の支配計画は、攻略地域に“操り人形”となるような傀儡者設けて当該地域の“独裁者”となすことを基本戦略としております。信長の行動は、こうしたイエズス会の方針と合致しているのです。
 
このように考えますと、「さかやき(月代)」もイエズス会からの命令であったのかもしれないのです。本能寺の変は、イエズス会の拠点であった南蛮寺に隣接している本能寺において発生しており、矛盾点や疑問点が多いため、現在に至っても真相が不明であるこの変にイエズス会が関わった可能性は、極めて高いと言うことができます(信長が変後に生存していた可能性もある)。
 
ちなみに、「さかやき」が漢字で「月代」と表現されることは、注目されるかもしれません。剃った頭は、光を受けますと反射して白く輝きます。すなわち、このように光る頭を、太陽光を反射して白く光る月に見立てて「月代」と表現したとも推測することができるのです。そして、1776年にイルミナティーを創設したイエズス会士の名は、「白い頭」を意味する「Weishaupt」です。「白い頭」は、「長老elders
」を意味するという説もありますが、月との関連も視野に入れるべきなのでしょう。すなわち、元軍人であったロヨラは、「月代」をシンボル的髪型とした武士階級を通して、日本国を支配する予定であったと考えることができるのです。

 
よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
 
 
(続く)