時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

イルミナティーの「禿頭=月の支配者=世界の支配者計画」

本日も、古代史・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。しばしば、歴史上の物事には、ある個人の自ら自身に対する異常なまでの拘りが隠れているケースがあります。イルミナティーを見ましても、創始者等の個人的な事情や属性が強い影響を及ぼしているのかもしれません。

イエズス会の創設者のロヨラが、その禿げあがった自らの髪型を、太陽の光を受けて白く輝く月に譬えて、自らを月と捉えたことから、イエズス会が一貫して禿頭と月との関係を重視していたと仮定いたしますと、イルミナティーの創設の背景に、「禿頭=月の支配者=世界の支配者計画」という奇妙な構図と計画が見えてくるかもしれません。
 
ちょうど、イルミナティーが結成された頃、18世紀後半、禿頭として有名な人物がおりました。それは、ネイサン・ロスチャイルドです。イルミナティーが、ネイサン・ロスチャイルドの要請を受けて結成されたとされておりますことは、ネイサン・ロスチャイルドロヨラと同様に、“禿頭=月の支配者=世界の支配者”と考えて、ドイツ語で「白い頭」を意味するヴァイズハウプトWeishauptという名を持つイエズス会士にイルミナティthe Illuminatiesを結成させたのではないか、と考えることができるのです。すなわち、「白い頭Weishaupt」とは月を意味し、イルミナティーの意味する光とは、月光であることになるのです。
 
あるいは、ネイサン・ロスチャイルドは、とあるイエズス会士に「ヴァイズハウプトWeishaupt」という名前を与えたとも推測することができるでしょう。このように考えますと、「ヴァイズハウプトWeishaupt
(白頭)」は、単なる創始者の人称固有名詞ではないことになり、「禿頭=月の支配者=世界の支配者計画」を推進しているイルミナティーそのものの体質を象徴していると推測することができるのです。

 
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(続く)