時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

アリババも盗賊団

本日も、古代史・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。中国大手ネット通販グループのアリババは、『アリババと40人の盗賊Alibaba And Forty Thieves』の主人公のアリババに因んで命名された社名であるようです。アリババの危険性につきましては、その創始者のジャック・マー氏がイルミナティーのメンバーである可能性、そして、アリババ・グループのアプリを搭載した「スマホを持った人々」が、外国人労働者(移民)としてやってくることによる犯罪の増加の可能性において、本年1月25・26日付本ブログで扱いました。
 
そこで、『アリババと40人の盗賊』とは、どのようなお話であるのかが気に掛かります。貧しいアリババは、40人からなる盗賊団が、盗んだ財宝を隠していた洞窟の入り口を開けるために使っていた呪文が「開けゴマ」であることを偶然知って、洞窟の扉を開けて盗賊の財宝を盗んで大金持ちになります。さらに、呪文が「開けゴマ」であることを聞き出して、アリババと同じように盗賊団の財宝を奪おうとして失敗し、逆に殺害された実兄のカシムの子を養子とすることで、アリババは一層のお金持ちとなります。そして、女奴隷モルジアナの協力によって、財宝を奪い返しにやってきた盗賊団を退治し、その財宝を貧しい人々に分け与え、女奴隷はカシムの子の妻となるというのが、そのあらすじであるようです。
 
『アリババと40人の盗賊』は、盗賊団を退治したことと、貧しい人々に分け与えたという点が強調されてあたかも美談のように語られる場合が多いわけですが、たとえ相手が盗賊団であったといたしましても、アリババ自身も他者の財宝を盗んでいるわけですので、アリババは窃盗犯であると言うことができます。今日の刑法では、間違いなく有罪となるでしょう。
 
『アリババと40人の盗賊』のアリババが、自らを窃盗犯と認識している様子が無いように、貧しい人々に分け与えるという点を強調さえすれば、他者の所有物を簒奪する行為に、美談という仮面を被せることができるという問題は、社会・共産革命と称される「イルミナティー革命」にも見てとることができます。イルミナティーが用いている全権力と財を集中させるための方便は、まさにアリババ的であると言うことができるのです。
 

このように考えますと、アリババ・グループの「アリババ」という社名は、不気味に響きます。


 

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(続く)