時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

オイルマネーと黒人至上主義の関係

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。ジェームス・ディーン主演の『エデンの東』が製作された1年後の1956年に、『ジャイアンGiant』という映画が、ディーン氏を再び主役として製作されることになります。
 
ジャイアンGiant』も、『エデンの東』と同様に、米国を舞台としながら、実は文明人と非文明人との間の混血児の問題、具体的にはアラブ世界のアラブ人とアフリカ世界のアフリカ系の人々との間に出生した混血児問題を扱っていると推測することができます。それは、この映画がテキサスの石油王の世界をテーマとしているからです。すなわち、テキサス州の田舎の農場主であるベネディクト家が、石油の発見によって突然大金持ちとなるという点は、まさに、アラビアの砂漠で石油が発見されたことによって、巨万の富を得ることになったアラブの遊牧民の族長と重なっているからです。
 
そして、映画のストーリーは、混血児問題へと展開してゆきます。2018年10月6日付本ブログで扱いましたように、ベネディクト家では、その跡取り息子がメキシコ人のインディオの女性と結婚して一子を儲けたことから差別される側となります。このことから、その生活態度をインディオの女性側にあわせようとしたり、差別発言に抗議するなど差別問題に取組むことになります。一見すると、‘反差別運動’の宣伝映画のように見えますが、映画は、そのラストシーンにおいて、ベネディクト家の当主が、孫の容姿が完璧にインディオの容姿であって、しかもその気質が粗暴であることに、不安と困惑を隠せない様子を映し出しております。すなわち、テキサスにあっても、大農場主として英国貴族のような洗練された文明生活をしていたベネディクト家は、将来、インディオ側に‘乗っ取られて’しまうことによって、非文明化してしまう可能性が暗示されているのです。
 
仮に、混血児の両親の出身民族のうち文明を尊重する民族を「A民族」と表現し、文明を尊重しない民族を「B民族」と表現いたしますと、『エデンの東』は、混血児といえるキャルが、「A民族」の女性であるアブラの影響によって「A民族」の文明社会に適応してゆく姿を描いた映画と言えるのですが、『ジャイアンツ』は、その逆に、「B民族」によるお家乗っ取りを表現していると言うことができるのです。『ジャイアンツ』が、こうしたアラブ世界の問題を扱っていると仮定いたしますと、オイルマネーが如何に脅威であるのかがわかります。アラブの有力な家系には、アフリカ系側に乗っ取られたしまった家々があり、オイルマネーの力によって、黒人至上主義を推し進めている可能性があるのです。
 
そして、『ジャイアンツ』において、お家乗っ取りの導火線を引いたのが、米国カンザス州出身の女優、エリザベス・テーラーの演じる当主夫人のレズリーである点は、注目されるかもしれません。2018年10月に本ブログにて数次にわたって扱いましたように、1959年に当時27歳のテイラーは、ユダヤ教に改宗し、エリシェバ・ラケル Elisheba Rachel というヘブライ名を名乗ったそうです。テイラーはユダヤ教神秘主義思想であるカバラにも傾倒し、ロサンゼルスのカバラ・センター Kabbalah Centre に参加しておりますので、‘ユダヤ教’と言いましても、バビロニアユダヤ教に改宗していたと考えることができます(おそらくテイラーは、もとから「黒いユダヤ人」であり、その宗教を公にしただけであったのではないか)。
 
さらに、テイラーの出身地であるカンザス州をめぐっては、Wikipediaによりますと、「多くのアフリカ系アメリカ人カンザス奴隷制度廃止運動家の「ジョン・ブラウンの土地」とみなしていた」とありますように、アフリカ系アメリカ人の影響の強い土地柄です(トルーマン大統領、そしてオバマ前大統領の母親もカンザス州出身)。こうした諸点から、テイラーがイルミナティーのメンバーであった可能性は極めて高いのです。
 
東部の出身という設定の当主夫人には、テロリストの祖とされるジョン・ブラウンJohn Brawnを支援したと推測される東部の銀行家、ロスチャイルド家、すなわち、イルミナティーが象徴されているのかもしれません。すなわち、混血問題が、「B民族」による「A民族」のお家の乗っ取りの段階に進むようイルミナティーは計画していた、ということになるのです(フェーク・ニュースかもしれませんが、現に、世界中の人々をアフリカ系にすると主張している人々があるそうです)。
 
このように考えますと『エデンの東』と『ジャイアンツ』は連作であって、イルミナティーの世界支配計画(人類の非文明化・動物化・家畜化計画)の手順を表現していると言えるでしょう。アラブのオイルマネーが、こうしたイルミナティーの計画に使用されているという推測は、あながち否定できない気がするのです。

 
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(続く)