時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

謎が深まる川崎市19名殺傷事件

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。ここ数日、川崎市で発生いたしました19名の殺傷事件について扱っておりますが、送迎バスに設置されてあったドライブレ・コーダーの内容など、明らかとなってきた事件の詳細は、さらに謎を深めているようです。
 
ドライブ・レコーダーの映像によりますと、犯人は、バスに乗り込もうとする児童を背後から次々に襲っているそうなのですが、負傷した児童の治療にあたっている病院側は、児童の傷のほとんどが首や顔といった上部に集中していると説明しており、矛盾していることです。犯人に唇を切られた児童もあるそうですので、どのようにしたら背後から児童の唇に斬りつけることができるのか、謎であると言えるでしょう。
 
そもそも、バスに乗り込む際には、一列になっているはずですので、17名もの児童が、一列に並んだままに、犯人におとなしく次々に刺されてゆくという状況は、信じがたいと言うことができます。常識的は、一人が刺された時点で、他の児童は蜘蛛の子を散らすように逃げるのではないでしょうか。犯人は、四方八方に逃げる児童を一人一人追いかけねばならないことになりますので、17名もの児童が次々に被害に遭うことはなかったはずなのです。
 
さらに、この事件の謎は、1)栗林華子さんの顔写真がまったく報道されていない点、2)負傷した他の児童の氏名も伏せられてある点、3)重傷を負ったとされる保護者の女性についても、最初に襲われたとする神奈川県警の説明が、最後に襲われたと後に訂正されるとともに、その身元が明かされていない点、4)背中や首に4カ所、しかも、その一つは心臓に達するほどの殺傷事件が、児童も含めた通行人から見える場所で繰り広げられていたにもかかわらず、誰も気づいていない点、5)51歳の岩崎容疑者の顔写真が、なぜか詰襟の中学生時代のものだけであるという点にもあると言えるでしょう。この事件には、隠匿されている部分も多いという特徴もあるのです。
 

このように考えますと、何らかの目的で、誰かが嘘を吐いていると推測することができ、事件の真相の解明には、事件の背後にあるであろう組織的関係の解明も含めたより広範囲な解明が必要とされている気がいたします。


 

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(続く)