時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

川崎市19名殺傷事件は推理小説級の難事件?

 本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。川崎市19名殺傷事件につきまして、昨日のブログにて、「1)栗林華子さんの顔写真がまったく報道されていない」と述べましたが、その後、華子さんの顔写真は報道されました。隠匿されている情報の一つが明らかとなったように見えるのですが、この事件には、まだまだ推理小説級のトリックが潜んでいるようです。
 
本日の産経新聞によりますと、岩崎容疑者が同居していた伯父夫妻は、岩崎容疑者の顔写真を見せられても、本人確認することが難しかったそうです。その理由は、日常、顔を合わせることが少なかったことに加えて、岩崎容疑者が事件当日まで長髪であったのに対して県警から見せられた岩崎容疑者の顔写真は、丸刈りであったことにあるそうです。
 
しかしながら、伯父夫妻は、幼少の頃から岩崎容疑者を育てておりますので、たとえ顔を合わせる機会が少なくとも、本人確認することはできたはずです。特に、中学生時代の容疑者の丸刈りの顔写真は、広く報道されている通りですので、伯父夫妻には、丸刈りであった方が、より本人確認しやすかったはずなのです。さらに、自殺をする予定で、殺傷事件を起こしたのでしたならば、わざわざ髪を切るような逃亡を予定したような変装を行う必要がないことも不審であると言うことができます。
 
憶測の域は出ませんが、こうした点から、犯行現場で自殺したとされ、道路で横たわっていた人物と岩崎容疑者は別人である可能性が浮上してくることになります。
 
こうした状況を説明する仮説として、組織的複数犯人説が浮上してくることになるわけですが、事件当時、バス停の付近では新たな建造物の建設が始まっており、足場にカバーがかけられた状態であった点が気に掛かります。すなわち、外からはわからないような状態で、足場に人が潜むことができたはずなのです。児童と小山氏を殺害したのは、別々の人物であり、建設現場近くで殺害されていた小山氏は、足場の内に潜んでいた別の人物によって殺害されていたという可能性もあるでしょう。
 

いずれにいたしましても、謎が謎を呼ぶ事件であり、エルキュール・ポアロミス・マープル級の名探偵が必要とされてくるのかもしれません。


 

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(続く)