時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

配給制と闇経済のセットがもたらす人類の動物化問題

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。配給制闇経済のセットの関係は、『刑事フォイル』の最終回で扱われた通りであり、第二次世界大戦直後にあって、配給制によって飢餓状態をもたらすことで、英国人、日本人、ドイツ人などの絶滅をイルミナティーが計画していた可能性は、戦後、まもなく、闇市で物資を入手することを拒否して、配給制のみに頼ったが故に餓死した人があったという有名な美談によっても示唆されます。そして、配給制闇経済のセットは、「大金持ち」のご主人様と、ご主人様から配られる必要最低限の飼料によってのみ生きる家畜(一般国民)という構図、すなわち、人類の家畜化をもたらすだけではなく、人類のメンタリティーを変化させることによる動物化という目的にも適っていたと推測することができます。
 
それは、配給制闇経済のセットが、人々に、「餓死するか、それとも、軽犯罪を犯すか」の選択を迫り、“犯罪や悪に慣れさせることで、人間としての尊厳を損ねさせ、人間社会を動物社会化する”というイルミナティーの計画にも沿っていたからです。イルミナティーは、犯罪者の巣窟とも言われたゲットー社会を起源としている組織であると言ってもよく、世界中が、ゲットー社会化、ゲットー文化化、そして、ゲットー的メンタリティー化することを目指しているようです。戦後、日本全国各地の駅前などに、あたかも秩序ある街並みを破壊するかのように、闇市やパチンコ屋が乱立し、ストリート・アートなどによって、ゲットーのような乱雑で無秩序な世界がつくられていったことも、この点と無関係ではないのでしょう。
 

ソ連邦が消滅して、配給制が廃止されても、ロシア経済の低迷が続いている理由が、闇経済にあると言われておりますように、また、中国経済の不安定性は、共産党幹部・党員による賄賂と汚職に満ちた闇経済にあると言われておりますように、人々のメンタリティーが、腐敗に満ちた闇経済に慣れて動物化してしまいますと、なかなか立て直すことは難しいようです。このように考えますと、配給制は廃止されても、闇経済の問題は解決したわけではないようであり、現在でも、闇の社会側からの“配給制”の復活が試みられている可能性は、あながち否定され得ない気がいたします。


 

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(続く)