時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「フリーメイソンのメンバー兼イルミナティーのメンバー」の暗躍とその失敗

 本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。幕末史を複雑化させたフリーメイソンの2つのグループは、「フリーメイソンのメンバー」と「フリーメイソンのメンバー兼イルミナティーのメンバー」であり、アーネスト・サトウなどは、「フリーメイソンのメンバー兼イルミナティーのメンバー」として、全体主義・独裁主義国家の樹立、すなわち、イルミナティーの傀儡政府の樹立を目指して、「チーム明治天皇」をつくったと推測することができます。
 
明治天皇の即位、すなわち「チーム明治天皇」が成立しておりますので、「フリーメイソンのメンバー兼イルミナティーのメンバー」の思い通りに明治維新は進んだのか、と申しますと、サトウが、その晩年に、「日本国には、武士があったから、植民地化することができなかった」と悔しがったと伝わりますように、そうではなかったようです。すなわち、イルミナティーの日本国支配計画は、大局的に見まして失敗していたのです。では、失敗の要因はどこにあったのでしょうか。
 
日本国内に最低限4つのグループが存在したことにつきましては、一昨日と昨日の本ブログにて扱いましたが、「イルミナティーの隠れメンバーであり、国政改革を唱えて倒幕し、新たな政府の樹立、すなわちイルミナティーの傀儡政府の樹立を目指したグループ」と「イルミナティーのメンバーではなく、国政改革のために倒幕して新たな政府、すなわち非イルミナティー系の政府の樹立を目指したグループ」の2つのグループの人々が、皆、「チーム明治天皇」に賛同したわけではなかったようなのです。
 
すなわち、イルミナティーは、「チーム明治天皇」に国権を掌握させることで、日本国をその支配下に置こうと計画したと推測されるのですが、「チーム明治天皇」が日本古来の天皇とは何ら血縁関係の無い人々によって構成されていることを知らされた、もしくはそれに気付いた人々が、幕府に替って朝廷を中心に新たな政府の樹立させる計画に異を唱えはじめた、もしくは、秘かに反旗を翻していた可能性を指摘することができるのです。すなわち、当初は、大政奉還によって朝廷が政府となるという計画に賛同していた人々も、その朝廷が、「イルミナティーのお気に入り達」によって構成されることになること、すなわち、実質的にはイルミナティーによる直接支配となることに気付いた人々が、イルミナティーの計画を阻止すべく陰に陽に動いたと考えることができるのです。
 
さらに、「フリーメイソンのメンバー」も、もとより全体主義・独裁体制よりも議会制民主主義・法治主義をよしとする人々ですので、「フリーメイソンのメンバー兼イルミナティーのメンバー」の動きを警戒し、その計画を阻止しようと試みたと推測することができます。
 

かくして、確かにイルミナティーは、「チーム明治天皇」を即位させることはできましても、日本国は、基本的人権を尊重し、議会制民主主義、法治主義を国是とする国家となり、イルミナティーは、日本国の国権を掌握することはできなかったと推測することができるのです。

 

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(続く)