時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

ヒトラーとチンギス・ハンに共通する独善的支配の押し付け思想

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。ナチスヒトラー政権がアンチ・セミティズム(反ユダヤ主義)を唱えながら、その実は、黒いユダヤ人の国際組織であるイルミナティーの傀儡政権であったことは、本ブログにて再三にわたり指摘しておりますが、そのヒトラー政権には、支配の正当性の独善的押しつけという特徴があります。
 
すなわち、ヒトラーは、その諸国への侵略と支配の正当性を「アーリア民族は、優秀であるから世界はアーリア民族によって支配されるべきである」という説に置いていたと言うことができるのです。実のところ、ヒトラーの本心は、「アーリア民族による支配」ではなく、「黒いユダヤ人による支配」であり、むしろアーリア系ゲルマン人の消滅を計画していたのですが、このような主張は、チンギス・ハンの主張を想起させます。2017年3月に、チンギス・ハンの征服と支配の特徴をめぐり、以下の記事をアップロードいたしました。
 
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モンゴル思想の危険性(3月9日)
 
本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。昨日モンゴルが急速に拡大した理由として、その10の特徴を指摘いたしました。今日はその内の「1)モンゴル人は、「モンゴルが世界を支配するのは当然」と考えるカルト思想の持ち主だった。したがって、侵略行為を当然の権利と考えていた」という点が、現在におきましても、如何に危険な思想であるのかにつきまして考えてみましょう。
 
モンゴル人が、「モンゴルが世界を支配するのは当然」と考えていた理由は、国璽、ならびに、ローマ教皇や征服予定各国に送った外交文書から窺うことができます。その国璽には「天には神しろしめし、地を治めるはチンギス、チンギスこそ神の御力により大ハーンの座につき、あまねく全世界の人々の上に君臨する帝王なり」と刻まれてあったそうです。また、ローマ教皇への文書には、「あまねく全世界がモンゴルに臣従すべしとの神の命令を知らしめたり」とあり、その他の外交文書も大方同じような内容であったようです。すなわち、チンギスは、「神の命令なのだから、どこに侵略しようとも、何を奪おうとも、何をやっても、誰を奴隷にしてもいいでしょ」というわけなのです。
 
‘神の名’のもとにおける拡大主義のイスラム教とも通じる思想なのですが、本当に、神様は、人の不幸が最大の喜びであると公言するチンギスハーンのような悪人に全世界の統治権を与えているのでしょうか。おそらく、チンギスハーンを含めたモンゴルが神として位置付けている存在は、神様ではなく悪魔であったと考えられるわけです。すなわち、悪魔崇拝のカルト思想が、モンゴル思想の本質であったと推測することができるのです(イスラム教が悪魔の思想と言われる所以もこの一方的拡大主義にあるのかもしれません)。
 
このような外交文書を送り付けられた当時のローマ教皇庁やヨーロッパ各国は、このようなモンゴルの屁理屈にあきれ果てるわけなのですが、ここで問題であるのは、モンゴルに対し、このような思想は誤った考えであることをいくら理論や理性で説明しても、非文明世界の人々であるモンゴル人は、まったく聞き入れなかったことです。モンゴル軍は、この一方的な屁理屈を理由に、侵略してくるのです。
 
この問題は、今日におきましても重要です。モンゴルを礼賛している中国共産党政権や北朝鮮のように、現在でも、一方的なカルト思想のもとに、国際法秩序や国際協調主義を無視し、一方的な行動を起こす国々が存在しているからです。モンゴルによる災禍という歴史の教訓といたしましては、「カルト思想の人々による行動には、あきれ果てつつも、侮らず、厳正な対応を採る必要がある」ということなのでしょう。
 
(続く)
 
モンゴルの巧妙な侵略の口実(3月10日)
 
本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。今日は、モンゴルの特徴として挙げた10点のうち、第二点「2)侵略対象国に対し、一方的にモンゴルの支配を受け入れるよう‘通牒’を送り付け、拒否すると有無を言わさず軍事行動を起こした(我が国に対する元寇の経緯もその典型例)」について考えてみることにしましょう。
 
文明諸国間における戦争の勃発は、長い外交交渉があって、それが決裂したことによって、最終的に武力行使に至るという過程を踏むものです。しかしながら、モンゴルは昨日指摘いたしました悪魔崇拝のカルト思想にもとづく拡張主義から、征服対象国に対して大ハーンへの絶対服従を求める‘通牒’がいきなり送り付けられてくることになります。
 
ガブリエル・ローナイ氏の『キリスト教世界を売った男 モンゴル軍のイギリス人使節』(榊 優子訳・角川選書・1995年)によりますと、その戦争を起こすため、どのような方法を用いたのかといいますと、「モンゴルでは、外交使節は冒すべからざる存在」として位置付けたそうです。いきなり服従を求める‘通牒’を送り付けられた諸国は、憤慨し、モンゴル使節に危害を加えたり、殺害することになるわけなのですが、そういたしますと、モンゴル側は、冒すべからざる存在に危害を加えたことを「許すべからざる大罪」であると主張して、進軍を開始するわけなのです。
 
すなわち、相手を犯罪者、犯罪国家に仕立てるという巧妙な手口において、侵略行為を正当化させていると言うことができるでしょう。この問題は、今日におきましても重要です。現在でも、悪魔的カルト思想のもとに、相手国を一方的に犯罪国家に仕立て上げ、軍事行動を起こしかねない国々が存在しているからです。モンゴルによる災禍という歴史の教訓といたしましては、「カルト思想の人々による行動には、あきれ果てつつも、その巧妙な手口には、十分気を付ける必要がある」ということなのでしょう。
 
(続く)
 
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マルコポーロの『東方見聞録』によりますと、チンギス・ハン一族(Genghis Khan)は北極圏のモンゴル系エベンキ族と民族的に近かく、「黒いユダヤ人」の国際組織であるイルミナティーの生みの親であるロスチャイルド家Khan家)もモンゴル系であることを踏ますと、そもそも「黒いユダヤ人」は、王権神授説を悪用した独善的主張にもとづく侵略行為が許されると勘違いしているカルト集団、ウルトラ自己中心主義集団であるのかもしれません。
 

アドルフ・ヒトラーのアドルフはオオカミを意味し、チンギス・ハンも、自らを「蒼き狼」に譬えていたことは、二匹のオオカミによる狩猟の恐怖と両者の思想の近似性を示唆しているのかもしれません。


 

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(続く)