時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

憲法第9条と見殺しの罪

 憲法第9条は、道徳的に完璧であって、人類が残すべき貴重な遺産である、という主張をときどき耳にします。しかしながら、これは、本当にそのとおりなのでしょうか?

 確かに、戦争といった武力衝突が一切なくなった状態は、人類の理想郷でありましょう。しかしながら、いまだ戦争が起こり得る状況にあって、自国のみ交戦権を放棄するということは、一方的に他国から攻撃を受けた場合に、自国民を見殺すことになります。殺りく行為を放置し、暴力主義的な国家の思いのままとするのですから、これを道徳的に正しいとはとても言えないと思われるのです。

 憲法で禁止する戦争を侵略戦争に限定し、その他の自衛戦争や制裁戦争はなどは認めるように憲法を改正することは、はたしてそれほど非難にあたいすることなのでしょうか?

より詳しくは
http://www3.plala.or.jp/kuranishigakumon/politics.columns.htmlをご覧になってください。