時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

北朝鮮は広域暴力国家に指定を

 現在、北朝鮮テロ支援国家の解除をめぐり、さまざまな憶測が飛び交っております。もし、新聞(日経夕刊)に報じられるように核の無力化が僅か三つの各施設の閉鎖しか意味せず、拉致問題も進展しないというのであれば、テロ支援国家の解除は、あまりに時機尚早と言えましょう。

 ところで、核問題に隠れて世論の関心が薄くなってしまっている問題に、北朝鮮による犯罪行為があります。特に、覚せい剤と言った麻薬の製造と密売に、かの国は国家ぐるみで手を染め、我が国の暴力団との繋がりも指摘されています。テロリストの支援のみならず、こうした国境を越えた犯罪の主犯格なのですから、我が国は、北朝鮮を、”広域暴力国家”に指定すべきと考えるのです。

 悪を悪としなくては、すべての秩序が崩壊してし、多くの罪のない人々が犠牲になってしまうかもしれません。人々の安全を守ることこそ国家の役割ですので、悪には、毅然と立ち向かわなければならない、と思うのです。