時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

インド洋での給油活動の継続を

 テロリストとは、国境を超えて活動を行うものです。このため、自国一国のみで、テロリストと闘うことには限界があり、どうしても国際社会で協力体制を築く必要があるのです。

 テロリストの脅威は、日本国を含めてすべての国家に及ぶものです。アフガニスタンでは、欧米諸国をはじめとした多くの国々が、自国の兵隊さんたちの尊い命の犠牲を払ってまで国際社会の安全を守ろうとしています。こうした状況下にあって、日本国だけが、テロリストとの闘いから抜けて、安全のみを享受するとなれば、無責任で自己中心的な国家という批判を浴びることになりましょう。自国は、一切何も貢献しないという態度では、日本国の名誉と信頼が失墜してしまうことになりかねないのです。

 衆議院の三分の二で再可決することができるのですから、インド洋での給油活動は、是非にも継続してただきたいと思うのです。仮に、再可決しないとなりますと、参議院民主党優位が続く間(最低三年以上)、または、民主党政権が成立してISAFに参加する(?)まで、日本政府は何らの国際的な義務を果たさないことになってしまうのです。