時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

民主党の大型訪中団は公務の放棄

 伝え聞くところによりますと、民主党は、小沢代表を含めた40名以上にも上る議員団を結成し、国会を休んで中国を訪問するとのことです。この行為、国会議員という公務の放棄に等しいのではないか、と思うのです。

 何故かと言いますと、国会議員の公的な職務とは、国会に出席し、国政や法案について議論し、そうして、採決を行うことであるからです。国民は、この職務を行う公人を、民主的な選挙を通して選ぶのであって、選ばれた議員がこの最も重要な職務を、党の都合で投げ出してしまっては、あまりに無責任というものです。それとも、民主党の訪中団に参加する議員の方々は、国政よりも自党と中国との関係の方が大事であるとでも言うのでしょうか。

 この行為を見る限り、民主党の優先順位は、中国>日本であると理解せざるを得ません。そうして、国会議員でありながら国会を休むという行為が、日本国民からの負託を裏切るものであることを、よくよく自覚していただきたいと思うのです。