時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

カジノの合法化で日本が悪化する

 日本人が悪くなったのは、女性が劣化したせいである、と非難されることがあります。昔の女性は、躾に厳しく、曲ったことは許さなかったと・・・。ところで、現在、カジノの合法化が、各政党で前向きに検討されていると報じられていますが(本日付産経新聞朝刊)、これには、昔堅気の女性の一人として、絶対に反対です。

 常識的に考えましても、刑法に禁止されている行為を合法化するこということには、誰もが抵抗を感じるものです。しばしば、薬物などでも犯罪の非犯罪化の問題が取り上げられることがありますが、議会立法を以って、倫理を破壊する行為には、慎重であらねならないと思うのです。そもそも、所得は、運に任せるのではなく、きちんと自分で働き、その報酬として得るべきであって、賭博行為の容認は、子供たちへの教育上もよろしくありません。もし、暴力団やパチンコなどへの資金の流入を防ぐ手段として、こうした方法を採ろうとするならば、取り締まりの強化こそ正道でありましょう。カジノ合法化で、身上を潰す家庭が増えたらとしたら、困りものです。

 政府は、健全でお手本となるべきと考えるのは、私だけなのでしょうか。他の方々の意見を、是非、伺ってみたいと思うのです。