時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

スポンサーは聖火リレー走者に辞退の自由を認めては

 長野の聖火リレーの走者が昨日発表されましたが、残念ながら、リレー走者の中には、辞退を申し出る勇気ある方は未だ現れないようです。その理由としては、スポンサー企業との契約があって、個人的に断ることができないという点が指摘されています。

 中国への抗議を目的としたスポンサー製品不買運動もみられる中で、契約によって選手の辞退を縛っている印象を与えることは、国民のスポンサー批判に拍車をかけることになるかもしれません。そこで、自らの枠から選出した走者に対しては、契約にかかわらず、辞退の自由を与えてはどうか、と思うのです。

 スポンサー企業にとっては、13億の中国市場は、将来的には莫大な収益を見込める”宝の山”なのかもしれませんが、現在において購買力のある諸国の消費者の反感を招くようでは、結果的にはマイナス影響の方が大きくなるかもしれません。しかも、中国経済については、不安要因が数多く指摘されており、このまま安定した高度成長を続けていくとも限らないのです。

 長野の聖火リレーは、英断をされた善光寺さんに続いて多数の辞退者が現れ、日本国民が中国の行為をサポートしていないことを示す機会とすることが、むしろ、中国には薬になるのではないでしょうか。良薬は口に苦し、というものです。

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