時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

法隆寺さんは胡主席に説法を

 新聞やネットの情報によりますと、今月来日予定の中国の胡主席は、福田首相と共に奈良の法隆寺さんと唐招提寺さんを訪問するそうです。まことに残念なことに、法隆寺さんも、唐招提寺さんも、現在までのところ、長野の善光寺さんのように辞退はされないようです。

 はたして、人の命を粗末に扱い、僧侶たちをも無慈悲に虐殺した者を迎え入れることが、寺院にとって仏の道にかなうことなのでしょうか。多くの人々が、私と同じような疑問をもっているはずです。人の心を普く救い、苦しみ多き世に一筋の光明で照らすことが仏に仕える者の役目としますと、法隆寺さんは、政府の思惑に無関心を決め込んで、その役割を放棄してしまったとも見えなくもありません。もし、法隆寺さんの胡主席歓迎が、チベット仏教弾圧の贖罪状となったとしたら、仏教に対する裏切り行為になりかねないのですから、事は重大なのです。

 仏法を尊んだ聖徳太子さんは、憲法十七条によって、為政者としての心得や倫理をも顕されました。胡主席を迎える以上、法隆寺さんには、せめて、仏心に背く残虐行為を行った胡主席に対して、慈悲の心を説く説法をおこない、聖徳太子さんの教えを伝えていただきたいと思うのです。はたして、共産主義思想に染まった胡主席は、ご本尊の釈迦三尊像に手を合わせ、太子の御教えに頭を垂れるのでしょうか?

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