時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

早稲田の杜は揺れたのか

 本日、早稲田大学において、来日中の胡主席の講演が行われ、NHKでもその様子が特別番組として放映されていました。その一方で、新聞報道やネット情報によりますと、早稲田大学では、チベット弾圧をおこなう中国政府に対する大規模な抗議運動があったらしく、NHKの平穏な報道ぶりとのギャップが際立っていました。はたして、国民は、どちらの情報を信じたらよいのでしょうか。

 長野の聖火リレーの時にも、各放送局は、抗議運動の方を意図的に写さず、中国側の歓迎ぶりを強調するような画像を流していました。この前科がありますので、早稲田大学での講演会とピンポン外交が、何事もなく無事に終了したとも思えないのです。昨日の日中首脳による共同記者会見で、福田首相は、報道は事実を正確に伝えるべし、という旨の発言をされていましたが、この発言に従うならば、国民は、日本国内で起きたことを、偏向による脚色や、意図的な削除なく、ありのままの姿を知るべきでしょうし、知らなくてはならないと思うのです。

 学生さんは、中国政府によるチベット弾圧に怒り、早稲田の杜を揺らしたのでしょうか。もし、抗議活動が行われたとしますと、それは、熱烈歓迎を演出したい中国政府にとって決して小さくない打撃となるかもしれません。マスメディアには、国民に、そうして、海外諸国にも、この国の真実の姿を伝えていただきたいと思うのです。

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