時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

信頼を隠れ蓑にした国交省の大麻汚染

 本日、国交省の職員が、官舎で大麻を栽培していたというニュースが大きく報じられました。この事件の恐ろしさが何処にあるのかと申しますと、それは、誰もが、まさか官舎で大麻が栽培されているなど、夢にも思わなかったことです。つまり、官舎という空間が、薬物犯罪の死角であったことに、この事件の怖さがあるのです。

 犯罪や腐敗は、人々が信頼を寄せている組織や誰もが疑わない場所で発生しますと、それが与える打撃は計り知れません。省庁の官舎などがその典型であり、国民の信頼を隠れ蓑にする形で、犯罪が秘かに行われていたことになります。むしろ、犯罪をする側の立場に立てば、これほど発覚しにくい場所もないのですから、悪いことを企む人にとっては、官舎ほど安全な場所もないのです。

 結果として、官庁の外観が、国民を欺いたことになるのであり、これは、大変忌々しき問題です。そうして、こうなった以上、国交省のみならず、他の省庁に対しても、犯罪の温床とならぬように、外部チェックができるように透明性を高めるべきなのではないか、と思うのです。麻薬中毒の公務員が、公的な仕事をしているとは、考えただけで空恐ろしいお話しなのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<A HREF="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</A>