時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

これぞ正真正銘の”加藤の乱”

 北朝鮮による拉致事件は、れっきとした国際犯罪ですので、拉致の被害者を北朝鮮に帰す必要性など、まったくないことは明らかなことです。それにも拘わらず、国会議員である加藤紘一氏が、拉致被害者5人を、北朝鮮に返すべきであったと発言したという報道に接し、これぞ、正真正銘の”加藤の乱”ではないか、と思うのです。

 それでは、誰に対する”乱”であるかと申しますと、それは、国家と国民に対するというものです。延いては、国際法に対する”乱”であるとも言えるかもしれません。加藤氏は、自国の主権を侵害し、自国民に危害を加えた側の論理に立つのですから、日本国と日本国民に対する背信行為ととられたとしても、それは致し方がないことなのです。

 自民党に対する”乱”よりも、こちらの”乱”の方が、国家と国民の運命と安全を預かる国会議員としては、はるかに罪深いと思うのです。国民の負託を受けた国会議員でありながら、国益や国民を差し置いて守ろうとしているものとは、一体、何なのでしょうか。日朝国交正常化で利益を受けるのは、明らかに、北朝鮮側であるのですから。

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