時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

自民総裁選では外交政策も判断基準に

 自民党総裁選挙では、これまでのところ、5人もの方々が立候補を表明しておりますが、マスコミの多くは、各候補者の経済政策の違いにスポットを当てているようです。しかしながら、国際情勢も流動化を見せている時期でもあり、外交政策を論じないことには、充分な判断ができないのではないか、と思うのです。

 自民党は、経済政策にバラエティーがあるように、対外政策にあっても、親米、親中、親ロなど、幅広いスタンスの方々がおります。このため、総裁の選出は、政権交代と同じぐらい政策決定に影響を与えることになります。福田首相の誕生によって、一気に親中政策に傾斜したのが、その端的な事例であるかもしれません。本来、有権者にとっては、政党ごとに政策が分かれているほうが選択がしやすいのですが、現在のところ、民主党も含めて、政党のカラーがはっきりしていないのです。

 ですから、総裁選において、各候補が外交政策を明確にしませんと、再び、日本国は、国民の望まぬ方向に引きずられることになるかもしれません。もっとも、政治と経済で、支持する候補者が違ってしまうこともあるのですが・・・。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<A HREF="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</A>