時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

北朝鮮の体制崩壊のチャンスは来るのか

 かねてより金総書記の健康不安説は囁かれていながらも、今回の重病説(死亡説も・・・)には、かなりの信憑性があるようです。もし、この説が事実であるとしますと、その後の展開には、いくつかのシナリオが考えられます。

 第一のシナリオとは、総書記職、あるいは、北朝鮮という国家そのものの世襲が行われ、親族の誰かが独裁体制を継承するというものです。この場合、金体制に大きな変化は見られないかもしれません。

 第二のシナリオは、軍部が表舞台に立って、北朝鮮を指導してゆくというものです。後継者選びが難航している様子を見ますと、このシナリオが最も可能性が高いかもしれません。

 第三のシナリオは、最も望ましい展開でありながら、最も実現が難しいものです。それは、独裁体制が崩壊し、北朝鮮民主化が起きるというものです。このシナリオが現実のものとなるためには、金体制の維持に反対する国民が立ち上がるか、もしくは、北朝鮮の指導部の意識改革がなくてはなりません(東欧革命の場合には、党の指導部にも改革派が育っていた・・・)。

 日本国内には、多くの北朝鮮籍の人々が住んでおり、朝鮮総連を組織して日本人の拉致に協力するなど、罪深い犯罪行為を繰り返してきました。本国の指令で行動したことを心から反省しているならば、この機を逃さず、北朝鮮体制崩壊に一役か買ってはどうか、と思うのです。

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