時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

北朝鮮の国民に体制の選択を

 ニュース報道によりますと、北朝鮮体制崩壊を視野に入れて、米中間で事後策が話し合われたと言います。中国が関与する時点で、民主化が困難となることは予測できるのですが、本来ならば、やはり、北朝鮮の国民が自分の国の体制を選択するのがベストではないか、と思うのです。

 ソ連邦が崩壊する時にも、大統領制への移行に関しては、国民投票が実施されており、この方法は、必ずしも荒唐無稽とも言い切れません。ただし、ソ連邦の国民よりも北朝鮮の国民の方が、はるかに強い洗脳を受けているため、自己選択が難しいという事情はありましょう。しかしながら、民族自決の原則から考えますと、北朝鮮の国民には、自らの国家の将来を決定する権利があると思われるのです。選択肢としては、1.金独裁体制の維持(あり得ないとは思いますが・・・)、2.大統領制の導入、3.韓国への吸収併合などを挙げることができましょう。

 今回のトップの病気による統治不能は、体制崩壊や体制移行の貴重なチャンスとなります。この機会を逃しますと、次のチャンスは、もう一世代を待たなくてなならなくなります。周辺諸国は、北朝鮮の国民本位に徹して、体制崩壊の準備を進めるべきではないか、と思うのです。

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