時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

学力テストの公表論争は論より証拠で

 大阪府では、学力テストの公表をめぐって、公表を求める府知事とこれに反対する教育委員会が対立していると言います。茨木市では、既に非公開を決定したそうですが、どちらの方法が教育にとってプラスとなるのかという判断は、論より証拠で、双方の結果を比較してみてはどうかと思うのです。

 何かを判断する時には、過去の事例やデータがあるに越したことはありません。そこで、各市町村に対して、公表を望む場合にはこれを認め、非公開を基本方針としたい場合にもそれを尊重するという、併存状態とするのです(もちろん、公表の賛否は、本当のところは、住民投票に基づくべきなのですが・・・)。数年の間データを収集すれば、どちらの方式が児童や生徒さんの学力の向上につながったのか、数字として結果を見ることができます。

 経験や事実に裏付けされた情報やデータは有力な判断材料となりますので、この調査の結果は、公表論争において説得力を持つことになりましょう。最優先して考えるべきは、学力の向上ですので、大人の思惑やイデオロギー対立が空疎な論争を生んでいるとしますと、児童や生徒さん達こそ、教育のチャンスを逃すという不利益を被るのではないか、と心配するのです。

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